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【インタビュー】雨のパレード――懐かしさと新しさが絶妙なバランスで同居する、彼らの音楽性

8/9(水) 15:20配信

トレンドニュース(GYAO)

ポストダブステップやインディR&B、エレクトロハウスなど海外のインディ~オルタナ・シーンとの同時代性を保ちながら、ジャパニーズ・ポップスへと落とし込むソングライティングが話題を集めている男女混成グループ、雨のパレード。昨年3月にアルバム『New generation』でメジャーデビューを果たした彼らによる、初の地上波タイアップとなるサード・シングル『Shoes』が8月23日にリリースされる。シンセサイザーを大々的に導入し、80年代エレポップ的なアプローチを試みた表題曲は、どこか夏の終わりを感じさせる切なくも涼しげなナンバー。“青春”と“少年”をテーマにした歌詞も、過ぎ去った日々に思いをはせずにはいられない。懐かしさと新しさが絶妙なバランスで同居する、彼らの音楽性は一体どこから来ているのだろうか。

【ミュージックビデオ】雨のパレード 「Shoes」>>

■自分の思うがまま、好きなように作ってやってみようと思ったのが雨のパレードなんです(福永)

――まずは、雨のパレード結成の経緯を教えてください。

福永浩平((Vo): もともと僕と大澤(実音穂:Dr)と山崎(康介:Gt&Syn)は、地元の鹿児島でバンドを組んでいたんです。そのバンドが解散したのを機に、上京して本格的に音楽活動をしようと思った時に2人に声をかけて。そのあと紹介してもらったのも、偶然にも同じ九州で大分出身の是永(亮祐:Ba)でした。
前のバンドは、ブラックミュージック寄りの歌モノをやっていたんですけど、その頃は僕もまだ若くて、音楽も始めたばっかりというのもあって、年上のメンバーに自分の意見をちゃんと言えなかったんです。なので、自分の思うがまま、好きなように作ってやってみようと思ったのが雨のパレードなんです。曲作りの方法も、それまではメンバーの誰かが歌詞と曲を書き、それを元にアレンジしていたんですけど、雨パレではメンバーみんなでセッションしながら作っていくことが多くなりました。そうすることで、常に実験精神を持っていられるんですよね。

――みなさんの音楽的なルーツは?

山崎: 僕はまず「ギター」という楽器の魅力に惹(ひ)かれました。アコギから入り、高校生の時にエレキギターを初めて手にして。そこからはメタルやハードロック、メロコアなどギターが目立つ音楽を聴いていましたね。高校を卒業してからは、ブルージーな音楽へと方向転換して今に至ります。

是永: 僕は青春パンクから入って、友達がカラオケで歌うaikoを聞くようになり、椎名林檎や東京事変にハマって、専門学校に行ってからはパット・メセニーやジャコ・パストリアスのようなフュージョン系に進みました。椎名林檎つながりで、亀田誠治さんの影響はめちゃめちゃ大きいですね。

大澤: 私は、両親の影響でクラシックから入りました。音楽の専門学校に入って打楽器を専攻しつつも、是永くんと同じく東京事変にハマって畑利樹に憧れ、ずっと「ドラマーになりたい」という気持ちがありました。東京事変の他にはYUKIさん、ハナレグミさんが好きで、雨パレをやるようになってからインディR&Bなどを聴くようになりました。

福永: 小六の時、ドラマ『プライド』のオープニングテーマだった、クイーンの「I Was Born To Love You」を聴いて「なんてカッコいいんだろう!」と思い、初めて自分のお金で買ったのがクイーンのベスト盤『JEWELS』でした。それ以来、基本的には洋楽が好きでしたね。新しい洋楽もよく聴いていて、今年はサンファやロード、SZAのアルバムが気に入りました。2017年の洋楽はかなり豊作だと思います。

――音楽性の違う4人がセッションすることで、さまざまな要素が入った独自のサウンドが生まれているわけですね。

福永: そう思います。メンバーそれぞれのルーツが根底に流れつつ、最近のUSインディ~オルタナ・シーンを意識した音作りを目指しながら、なおかつジャパニーズポップへ落とし込んでいくところが、雨パレらしさじゃないかと。

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