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料理の画像から、材料とレシピを探し出すAIがいる

8/9(水) 8:10配信

ギズモード・ジャパン

AIなんでもアリ時代。

マサチューセッツ工科大学(MIT)のチームが開発したディープラーニングアルゴリズムは、食べ物の写真から、それを作るためのレシピ、材料ををひき出すという魔法のようなシステム。例えば、カレーの写真を見せれば、オススメのレシピをその材料と共に教えてくれるのです。レストランで、これ美味しいなと思ったら写真にとっておけばいいのです。あとは、MITアルゴリズムは必要な材料やレシピを教えてくれるわけですから。カリスマ主婦も、一流シェフも、神の舌を持つ誰それだってできない技でしょう。

【画像】料理の画像から、材料とレシピを探し出すAIがいる

MITのコンピュータサイエンス人工知能研究室(CSAIL)が取り組んでいるこのアルゴリズムは、まず巨大なデータベースと照らし合わせて、この画像の食べ物が何かということを解析します。これはカレーだと結論づければ、カレーのレシピをピック。実験では65%の確率で正しいレシピをオススメできました。これは、同じ料理でも盛り付けや作り方で、かなり見た目に幅があると考えれば、非常に高い精度と言えるでしょう。

正しいレシピをオススメするには、レシピのデータベースが必要です。この実験で作られたデータベース「Recipe1M」は、レシピサイトなどから100万件を超えるレシピが収集され、それぞれのレシピに、材料などの情報を紐付けられています。ニューラルネットワークは、この膨大なデータから、画像と材料、レシピの関係性、マッチするパターンを探し出していきます。オススメするレシピは、このマッチするパターンに最も近いものとなります。ゆえに、隠し味や変わった材料が入っている場合は、正解するのは難しいわけです。しかし、この点は、データ量が増え、パターンを学習していけば解消される可能性も高いでしょう。「レシピはこれ、フランスでは隠し味に〇〇を使う場合も! 」なんてオススメ方法もあるわけですし。

研究を率いたNicholas Hynes氏は、米ギズモードの取材にて、このプログラムの可能性を語っています。「食べ物画像の認識は、レシピと画像という手に入るデータを使って研究した副産物にすぎません。研究の真髄は別のところにあります。例えば、プログラムが「揚げ物」と「蒸し物」の意味と違い、関係性を理解できれば、人々の生活をより健康的な方向に導くことができますから」

レシピ正確度65%。正解するのは、クッキーやマフィンなどの比較的シンプルな食べ物。一方、お寿司の巻物やスムージーなどは苦手。これは、使用される材料が多すぎ、レシピの数が多すぎるということが原因にあげられます。

今後、研究チームは、システムがより調理法を理解できるようトレーニングしていきたい考え。最終的には、ユーザーの好みや食事習慣、家にある食材などを入力することで、レシピを提案できるというのを目指しているといいます。また、料理の写真を撮ることで、その栄養バランスやカロリーまでわかれば理想的だとHynes氏は語っています。

人間の日々の健康状態も、人工知能に頼りたい今日このごろです。

Image & Video: MITCSAIL / YouTube

George Dvorsky - Gizmodo US[原文]
(そうこ)