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AI医療、国が本腰 管理プラットフォーム構築へ

8/9(水) 14:10配信

日刊工業新聞電子版

 厚生労働省は、健康・医療分野で収集したビッグデータ(大量データ)を管理するプラットフォーム(基盤)づくりに乗り出す。患者の状態に応じたきめ細かな治療や予防活動、遠隔診療などに活用できる人工知能(AI)技術の開発を推進するのが狙い。将来は医療機関への開放も視野に入れる。
 プラットフォーム構築は2018年度予算概算要求に盛り込む方針。まず、データを収集するクラウドの性能やセキュリティーへの対応などを検証。AIの技術開発から実証までを運用する取り組みを進める。クラウド利用におけるガイドライン案の策定も視野に入れる。
 厚労省はAIを用いた病理画像データ診断の共通化・効率化や、医療ビッグデータ解析のための人材育成プログラムの開発などに取り組んできた。これまでプロジェクトごとにデータを管理していたがプラットフォーム構築でより多くのデータが扱えるためAIを高度化できる。開発の重複解消にもつながる。
 厚労省は医療技術の強みを発揮できる分野や医療情報の増大、医師の偏在などの課題を中心にAI推進の重点6領域を選定。このうちゲノム医療、画像診断支援、診断・治療支援、医薬品開発は、AIの実用化が早いと考えられる領域とした。