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SLが未明に駅玄関へ引っ越し 岡山・津山の新シンボルに

8/9(水) 14:48配信

山陽新聞デジタル

JR津山駅前に新たなシンボルがお目見え―。津山市立南小(岡山県津山市昭和町)前に展示されていた蒸気機関車(SL)の「C11―80号」が9日未明、駅北口広場に移設された。トレーラーに載せられ、国道を通っての“引っ越し”を一目見ようと、市民や鉄道ファンらも大勢駆け付け、作業を見守った。

 SLをトレーラーに積み込む作業は4日夜に行われ、9日午前0時15分ごろに南小を出発。目の前の国道53号を人が歩くぐらいの速さでゆっくりと進み、30分ほどかけて約700メートル離れている津山駅に到着した。駅ではクレーン2台でSLを台座に降ろし、1時間半ほどで据え付けられると、南小から一緒に歩いてきた市民らから大きな拍手が送られた。

 SLは1935年に製造され、全長12・65メートル、幅2・83メートル、高さ3・9メートル、重さ51・9トン。48年に津山機関区に配属され、津山線がディーゼル化される71年まで親しまれた。76年に当時の国鉄から市が借り受け、南小の正門横で展示を始めたが、津山駅前再整備や駅構内の「津山まなびの鉄道館」の開館をきっかけに、民間団体や市民らから駅前移設の機運が高まり、昨年11月に実行委を発足させて移設に必要な資金を集めるなどしてきた。

 移設に伴い、SLの化粧直しや駅前に台座を置くための補強工事なども実施しており、総事業費は4500万円。市民や企業からの寄付金、市、民間都市開発推進機構からの拠出金でそれぞれ1500万円ずつ賄った。

 市観光協会の竹内佑宜会長は「多くの方の協力があったからこそできた。津山市の表玄関、観光の目玉として定着してほしい」と話している。