ここから本文です

松尾建設、AI活用で空調制御 節電システムで特許 佐賀

8/9(水) 10:54配信

佐賀新聞

県内5施設で試験運用、コスト減に期待

 松尾建設(本店・佐賀市、松尾哲吾社長)は、オフィスなどの電気使用量を減らす独自の節電システムを開発し、特許を取得した。人工知能(AI)を活用して建物の空調設備を自動制御。新築以外の建物にも導入でき、学校や工場など県内5施設で試験運用されている。

 エアコンの利用実績などから電気の使用量を予測。あらかじめ設定した最大使用量を超えないように設備をコントロールする。エアコンを止めずに30分ごとに消費電力を微調整し、季節や気候に合わせて適温を維持する機能もある。

 同社が開発していた空調の一括管理システムに、新たにAIを組み込んだ。空調の自動制御により、他の電気設備の作動や運転に支障を来すこともないという。

 電気の基本料金は年間の契約アンペアごとに定められ、前年に最も多く電気を使った時の実績で決まる。建物の電気使用量に占める空調の割合は大きく、企業などのコスト削減効果が期待される。

 新システムは、建物の空調を1カ所で管理・調整する「集中コントローラー」があれば既存建物でも導入でき、価格は工事費込みで250万円から。現在は同社グループが運営する弘学館高校の生徒寮(佐賀市)のほか、県立宇宙科学館(武雄市)や県内の高齢者居住施設、電子部品工場などで試験運用されている。

 同社の開発担当者は「企業などの経営課題を解決する佐賀発の環境技術として、広く普及させていきたい」と話している。

最終更新:8/9(水) 10:56
佐賀新聞