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倉敷・水島港で「ヒアリ」200匹 中四国で初確認、女王2匹も

8/9(水) 22:30配信

山陽新聞デジタル

 岡山県は9日、水島港国際コンテナターミナル(倉敷市玉島乙島)で南米原産の強毒アリ「ヒアリ」約200匹が見つかったと発表した。6日に発見され、個体を調べていた。女王アリ2匹も含まれていたが、卵や巣などの定着を示す痕跡は確認されていない。県は、現場の状況などから外部に拡散している可能性も低いとしている。

 環境省によると、国内でヒアリが見つかったのは8都府県・12例目で、中四国地方では初めて。一度に約200匹の発見は、7月に横浜港で確認された約700匹に次ぐ規模という。

 県によると、専門業者が6日夕、同ターミナル(約16ヘクタール)内に設置していた捕獲用の粘着トラップ80個のうち、コンテナ間の通路に仕掛けた1個からヒアリとみられるアリを発見。周囲を調べたところ、10メートル程度の範囲で女王アリを含む約200匹のアリや死骸が見つかり、その後、専門家の調査でヒアリと特定した。ヒアリは発見時に殺虫、駆除している。

 同ターミナルは人工島・玉島ハーバーアイランド内にあり、一般の入場は制限されている。ヒアリ発見後の目視調査で卵や巣などは見つかっておらず、ヒアリや死骸の分布が狭い範囲にとどまっていたことから、県は「現時点でターミナル外部に拡散している可能性は低い」とみている。

 同ターミナルには中国や韓国などからコンテナが運び込まれ、ヒアリ発見地点のそばには荷物を搬出後の空コンテナが多数積まれていた。県は関係業者にコンテナの移動制限を要請しており、コンテナ内を調べるなどして侵入ルートの特定を進める方針。

 環境省は今後、周囲約2キロのエリアで生息調査を予定しており、県もトラップの設置範囲を広げるなどして拡散防止に努める構え。県自然環境課は「万が一、疑わしいアリを見つけても決して素手で触らず、県や地元の市町村に連絡するなど冷静に対応してほしい」としている。