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橋本裕太「声の存在感高めたい」“メルティーヴォイス”で描く夢/インタビュー

8/9(水) 17:32配信

MusicVoice

 シンガーソングライターの橋本裕太が9日に、メジャーデビューシングル「NEW WORLD」をリリース。『アニソングランプリ2010』出場を機にレーベルの目に止まり、デビューのきっかけを掴んだ。Twitter、MixChannelなどのSNSで発表したカバー動画が話題を呼び、投稿動画の総再生数は5000万回を突破し、とろけるような優しい歌声が、ファンの間で“メルティーボイス”と呼ばれている。「NEW WORLD」は、放送中のアニメ『DIVE!!』のエンディングテーマで、橋本は「2年前から大切に育てて来た曲」と話す。自身のルーツやSNSでの活動、本作に込めた気持ちなど聞いた。

やっとスタートラインに立てた

――歌手になりたいと思ったきっかけは?

 もともと歌や音楽が好きだったのですが、直接的なきっかけは、叔父からギターを教わったことです。最初はギターに興味を持ったのですが、弾き語りをやっているうちに、ギターよりも歌うことのほうが楽しくなってしまって。

――最初はどんな曲をやっていたのですか?

 ジャンルというよりも、自分の感覚で“良い”と思った曲を歌うという感じでしたが、最初に教わったのは久保田利伸さんの「Missing」です。コード進行がシンプルで、とても弾きやすい曲です。実は先日、久保田さんのライブを見に行かせていただいたのですが、アーティスト性と言いますか、見せる力をすごく感じました。僕もいつかあんな風に歌えたらなと、とても刺激を受けました。

 R&Bに限らず、ポップスやロックも好きです。当時はMr.Childrenさんの曲もよく歌っていました。Mr.Childrenさんは、歌詞にパワーがあって、歌を伝える力をすごく感じます。久保田さんとMr.Childrenさんの2組が、僕の中ではとても大きな存在です。

――橋本さんは、動画コミュニティアプリ「MixChannel」で、いろいろな曲をカバーした30秒動画をアップして人気を獲得しています。「MixChannel」は、どういうきっかけで始めたのですか?

 僕はもともとアニマックス主催のオーディション「アニソングランプリ2010」に応募したことをきっかけに、今のレーベルに所属させていただくことになったのですが、そこから思うような活動が出来なくて。何か自分の現状を変えたいと思って、思い切って1年半前に上京しました。それで、「何か動き出さなきゃ」と思った時に、身近にあったのが「MixChannel」という動画コミュニティアプリです。それを上手く利用して、何か自分から発信出来ないかと考えて、カバー動画をアップするようになりました。

――自分の歌を聴いてもらえる環境を、自分で作ったということですね。

 簡単に言うと、そういうことです。ライブハウスなどでのライブ活動もおこなっていたのですが、なかなかお客さんを増やすことが出来ずに悩んでいて。それで、少しでもライブの動員に繋がれば良いなという気持ちもありました。

――いろいろある動画アプリでも、なぜ「MixChannel」を選んだのですか?

 もちろん並行してTwitterやYouTubeも利用しているのですが…SNSを通じて音楽を身近に楽しんでいるのは、女子中高生を中心にした若い世代で。「MixChannel」のユーザー層は、まさにそうした若い学生を中心にした女性が多いので、そこに上手く訴えることが出来たら、何かのきっかけを掴めるのではないかと思って。

――実際にその「MixChannel」などのSNSで広がった橋本さんの歌は、「とろけるような歌声」ということで、“メルティーボイス”と呼ばれていますね。

 誰が最初に言い始めたのかは分かりませんが、ユーザーさんの間でどんどん広まったようです。最初は「声がきれい」「眠くなる声」「癒やされる」など、いろいろ言っていただいていましたが、“メルティーボイス”と、一言で言い表す言葉を考えていただいたことで、より広がった感じがします。まるで自分のキャッチフレーズを付けていただいたようで、とても嬉しかったです。

――今年1月には、ヴィレッジヴァンガードとのコラボで、MONGOL 800の「小さな恋のうた」、HYの「366日」、いきものがかりの「帰りたくなったよ」などをカバーしたEP『とろけ唄』をリリースしていますね。

 学生時代からヴィレヴァンにはよく足を運んでいました。何を買う訳でもなく、見に行くのが好きでした。雑多な感じが良いし、普通の本屋さんにはないような本があったり、雑貨も面白くて不思議なものがたくさんあって。見るだけでも楽しい空間ですよね。そんな自分も馴染みのあるお店にCDを置いていただけたことは、感無量といった感じでした。

 それを経て2月に渋谷eggmanで初のバースデーライブ、4月にSHIBUYA O-WESTでワンマンライブ、そして7月に渋谷WWWでインディーズラストライブをおこなわせていただきました。

――2010年にオーディションを受けてから、一段一段といった感じですね。

 インディーズラストライブは、7年やって来た集大成として、すべてを出し切りたいと思いました。特典会では、みんな「おめでとう」と言ってくれて、背中を押してくれて、本当にうれしかったです。

 なかなかデビューが決まらず、気持ちがもやもやとした時期もあったけど、それも含めてじっくりと一段一段やって来たからこそ、今応援してくださっているみなさんと出会えたと思っています。メジャーデビューにあたって、やっとスタートラインに立てたという気持ちです。これまでの7年を糧として、しっかり頑張っていきたいです。

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最終更新:8/9(水) 17:32
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