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土屋圭市、「野尻智紀はホンダを引っ張っていくドライバーになる」と絶賛/スーパーGT第5戦富士

8/9(水) 16:50配信

motorsport.com 日本版

 スーパーGT第5戦富士、GT500クラスは#8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/小林崇志)、GT300クラスは#55 ARTA BMW M6 GT3(高木真一/ショーン・ウォーキンショー)がそれぞれポール・トゥ・ウィンを達成し、ARTAが席巻したレースウィークとなった。

【写真】両クラス優勝を達成し、笑顔のARTA陣営

 ARTAのエグゼクティブ・アドバイザーを務める土屋圭市も、今回のレースについて両チームのドライバー、メカニックを絶賛していた。

 #55 ARTA BMW M6 GT3については、ドライバーやメカニックの完璧な仕事はもちろんの事、ブリヂストンが用意した新しいタイヤが大きな役割を果たしていたと土屋は語った。

「55号車の優勝は100点です。チームもドライバーも、ブリヂストンもすごく良い仕事をしています」

「今回のタイヤがすごく良いタイヤでした。前戦のSUGOでは大きく外してしまって予選21番手。それからブリヂストンがすぐに造り変えてくれて、この富士に合わせてくれたタイヤがドンピシャでした」

「ブリヂストンがこの2週間ですごく頑張ってくれました。SUGOと同じタイヤだったら絶対に勝てないし、ポールポジションなんて絶対に無理でした」

「タイヤに合わせたセットアップを見つけるのが少し大変だったけど、1回もテストしないで持ち込んだタイヤがぴったりだった。それはすごいと思います」

 ハイペースで飛ばしながらレースを半分以上走りきり、約9秒のギャップを築いてピットインした高木。トップでウォーキンショーにステアリングを託すが、タイヤが暖まるまでに後方からタイヤ無交換の#31 TOYOTA PRIUS apr GTが迫り、一気に差を詰めてきた。それでも、土屋は全く心配していなかったという。

「タイヤが保つっていうのはわかっていたから、真一に最初からプッシュしろっていう指示が出ていて、まずは彼がどれだけマージンを稼げるかが勝負でした。そうすれば、メカニックが安心して作業できます」

「(31号車に関して)全く心配はありませんでした。一番怖かったのは4号車(グッドスマイル 初音ミク AMG)。70kgのウェイトを積んでなんであんなに速いんだって。でもやっぱりタイムは落ちてくれたから、あれで助かりました」

 一方、GT500クラス優勝を果たした#8 ARTA NSX-GTについては、チームとドライバーが良い仕事をしたと評価しながらも、わずかに”減点”があったようだ。

「8号車に関してはチームとドライバーが本当に良い仕事をしたっていうのと、野尻のあのポールポジションで小林に火がつきました」

「ただ、小林がGT300クラスのマシンと絡んで、100Rでタイヤカスを拾って、2番手3番手に追いつかれそうになってしまった状況は、やっぱり焦りですね。あそこは落ち着いて処理していかなければいけない」

「2番手が争っていなければ、追いつかれて抜かれていたかもしれない。あれはもう3位の石浦(宏明/#38 ZENT CERUMO LC500)と2位の松田(次生/#23 MOTUL AUTECH GT-R)に感謝です。8号車の優勝は90点ですね」

 今季5戦で3度のポールポジションを獲得し、ホンダ勢の中でランキングトップの#8 ARTA NSX-GT。この要因について、土屋は野尻を褒めちぎった。

「野尻が速いです。同じクルマで同じタイヤでも、彼がホンダの中で頭ひとつ抜けている。良いクルマを作るドライバーとエンジニアが揃っています。やっぱりこういう走りを見ちゃうと、野尻が積極的にホンダを引っ張っていくクルマ作りになっていくんじゃないですかね」

 今季これまで、目を見張る速さを見せている野尻と、彼の走りを見て学ぶところも多いという小林。この二人は、今後ますます目が離せないペアになっていくのではないだろうか。

松本和己