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どっちが首位? 楽天とソフトBが「-1差」、消化試合数の違いで「逆転現象」

8/9(水) 12:01配信

Full-Count

極端に消化試合数が少ない楽天、「マイナス1ゲーム差」の珍現象に

 8月7日のプロ野球は、両リーグで6試合が予定されていたが、Koboパーク宮城の楽天-日本ハム戦は台風5号の影響で中止になった。

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 これで、今季の楽天の試合中止は、4月11日の西武戦、5月24日のオリックス戦、7月25日のソフトバンク戦に続いて4試合目になった。

 ソフトバンクと楽天は激しい首位争いを続けてきたが、消化試合数に差があったために、勝敗差では上位のソフトバンクが、勝率で楽天に負ける「逆転現象」がしばしば見られた。8月7日はソフトバンクが負けたことで、また「逆転現象」が生じた。

楽天 92試合59勝32敗1分 勝率.648
ソフトバンク 101試合65勝36敗0分 勝率.644

 勝率では楽天が4厘差で首位だが、勝敗差から算出するゲーム差ではソフトバンクが1差をつけていることになる。ペナントレースの順位は勝率で決まるので、現時点では楽天が「マイナス1ゲーム差」で首位だ。

 楽天は今季、12球団でも消化試合数が極端に少ない。

○パ・リーグ
楽天:92試合
ソフトバンク:101試合
西武:98試合
オリックス:97試合
日本ハム:97試合
ロッテ:97試合

○セ・リーグ
広島:102試合
阪神:98試合
DeNA:99試合
巨人:100試合
中日:102試合
ヤクルト:101試合

MLBでは消化試合数がシーズンのどの時点でも可能な限り均一に

 ドーム球場を本拠とする球団に比べて、屋根なし球場を本拠とする球団の試合消化が遅れるのはよくあることではある。それにしても今季の楽天の試合消化の遅さは際立っている。

 NPBのレギュラーシーズンの試合数は143と決められているから、いずれ楽天は追いつくことになる。消化試合数が少ないチームは、ゲーム差が開いていても残り試合数が多いので挽回の余地がある。その点は有利だが、その分、試合日程はタイトになる。

 今の予定では、両チームは10月8日にともに最終戦で対戦することになっている。8月9日から10月8日までの61日間で、ソフトバンクは42試合を消化するのに対し、楽天は51試合を消化しなければならない。休養日はソフトバンク19日に対し、楽天はほぼ半分の10日だ。

 9月は台風シーズンだから、楽天の試合がさらに中止になる可能性もある。そうなれば、さらにタイトなスケジュールになる事態も起こりうる。シーズン終了が大幅にずれることも考えられる。昨年も、レギュラーシーズンが終了したのは10月16日だった。

 ソフトバンクと楽天の首位争いが今後、どのように推移するかは予断を許さないが、シーズン終盤になれば、飛び飛びでしか試合がないソフトバンクと、過密スケジュールの楽天の消耗度の差は大きくなるだろう。またソフトバンクが全試合を終えてからも、ペナントの行方がなかなかきまらないなど、間延びした展開になる可能性もある。

 MLBはレギュラーシーズンが終わってすぐにポストシーズンが始まるため、その日までに消化できなかった試合は、地区優勝やワイルドカードに影響しなければ打ち切られることもある。レギュラーシーズンは162試合だが、161試合でシーズンを終えるチームが出ることもあるのだ。ただ、中止の試合は直近の予備日を埋めたり、ダブルヘッダーにするなどして、できるだけ試合を後に回さないように日程が組まれる。各チームの消化試合数がシーズンのどの時点でも、可能な限り均一になるようにし、分かりやすくしようとしている。

 試合中止が多いのはやむを得ない部分もあるが、今年のパ・リーグのような「逆転現象」が度々発生すると、ペナントレースの行方はわかりにくくなり、興趣をそぐ。MLBにならって、NPBもできるだけ試合消化を均一にするように日程を組む必要があるのではないか。

広尾晃●文 text by Koh Hiroo

最終更新:8/9(水) 12:14
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