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江崎氏「地位協定見直さないと」沖縄寄り?異例発言

8/9(水) 9:59配信

日刊スポーツ

 「役所の答弁書を朗読する」など、就任早々の失言が問題視されている江崎鉄磨・沖縄北方担当相(73)の発言が8日、また物議を醸した。オーストラリア沖での米軍新型輸送機オスプレイの墜落事故に関し、会見で、「日米地位協定をもう少し見直さないといけない」との認識を示した。

 沖縄の振興などを担当する大臣が、地位協定見直しに言及するのは異例。江崎氏は「私は門外漢だ」とした上で、「沖縄県民の気持ちを政府がしっかり受け止め、米国に言うべきことを言い、時間をかけてでも話し合うべき」と訴えた。

 ただ安倍政権は、在日米軍の法的地位を定めた日米地位協定の見直しを掲げていない。米軍属の対象を縮小する補足協定は結ばれているが、地位協定自体は60年の発効以来、1度も改定されていない。

 江崎氏は、個人的な素直な思いを述べたとみられるが、沖縄県側が、長年求める地位協定自体の改定と受け取っても自然な内容。「閣内不一致」で、周囲があわてたのは確実だ。会見後、沖縄県を訪れた江崎氏は「安倍政権も2度大きな見直し(補足協定)を行い、あるべき姿を追求する姿勢だ。その方針に沿った発言だ」と強調。自身の発言を正当化しようと、必死で軌道修正をはかった。

 ただ、会談した翁長雄志知事には、オスプレイの沖縄配備の撤回とともに、日米地位協定の抜本的見直しを求める要望書を手渡され、しっかりとくぎを刺された。江崎氏は「しっかり受け止めたい」と応じた。

 江崎氏は二階俊博自民党幹事長の側近。73歳の初入閣は、安倍晋三首相の二階氏への配慮ともいわれるが、江崎氏は首相の入閣打診を1度断り、二階氏に説得されて応じた複雑な経緯もある。会見では、北方四島の名前を質問され、「小学生の試験をやらされているようだ」とぼやく場面も。江崎氏の存在は政権に大きなリスクとなってきた。

 ▼江崎氏の失言 3日に就任した江崎氏は5日、支援者との会合に出席後、報道陣とのやりとりで、国会答弁で誤った発言をしないように「役所の原稿を朗読する」と発言。北方領土に関しても「素人」と述べ、「皆さんのいろんな知恵に色をつけてもらう」と述べた。7日に「言葉足らずだった」と釈明し、辞任は否定した。この日の会見でも「覆水盆に戻らずだ」と反省の弁を述べるも、誤解があったとして、発言は「撤回しない」と主張した。

最終更新:8/9(水) 9:59
日刊スポーツ