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不動産運用アジリティー:資産1000億円視野、華僑系の日本投資旺盛で

8/9(水) 11:20配信

Bloomberg

シンガポール系の不動産投資ファンド運用会社アジリティー・アセット・アドバイザーズ(東京都中央区)は、華僑系個人の日本への旺盛な投資需要を踏まえて、国内向け私募ファンドの運用資産が1000億円に達することが視野に入っている。海保欣司社長がインタビューで明らかにした。

アジリティーの運用資産は都内賃貸住宅などを今年400億円程度を取得して現在700億円程度に拡大、「今後1-2年の間に1000億円くらいにいくと思う」と海保社長が8日述べた。シンガポールや台湾を含む華僑系の個人投資家からの旺盛な日本への投資機会の取り込みを進めており、「成長が見込める日本の不動産投資のアロケーションを高めたいという投資家が多い」としている。

米総合不動産サービスJLLによると、1-3月期の海外投資家による日本の商業用不動産投資額は前年比71%増の2300億円。アジリティーの投資家は現在6割が華僑系の富裕層や実業家などで、東京など主要都市の賃貸マンションを中心に資金を投じている。

海保社長は対日不動産投資増には円安や安全資産としての魅力、訪日観光客増などが背景にあるとして、東京は「今後3-4年は高止まりが続く」と予想した。海外投資家は東京の不動産価格上昇を受け、投資を大阪などの賃貸マンションに広げたり、訪日客で賑わう京都の商業店舗に関心を示しているという。東京五輪前に不動産価格が多少下落する場面があれば「その時は買い時だ」とも指摘した。

2005年1月設立で当初は国内機関投資家の資金を運用していたがアジリティーは大中華圏や米国の資金も取り込み、昨夏にはシンガポール総合金融グループのフィリップキャピタルグループの85%出資を受け入れた。アジリティーはまた上場リートの日本リート投資法人の運用会社に15%出資している。

Katsuyo Kuwako

最終更新:8/9(水) 11:20
Bloomberg