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三菱重:20年からの海洋環境規制、船舶関連事業の受注を後押しへ

8/8(火) 12:18配信

Bloomberg

三菱重工業は、2020年から船舶燃料に世界的な環境規制が導入されることから、排ガスから硫黄酸化物を除去する「スクラバー」と呼ばれる浄化装置の販売と設置が関連事業の受注を後押しすると予想している。

同社の大倉浩治執行役員(船舶・海洋事業部長)はインタビューで、船舶の大きさや使い方、航行距離などの条件で最適な規制への対応策は異なると指摘。外国航路を航行して燃料を多く消費するような大型船の場合にはスクラバーの設置が最も合理的な手段になるとし、「大型のスクラバーを準備している」と話した。同社は船舶関連事業の受注が今年度以降低迷し、20年度から回復基調になると予想しているが、スクラバー需要の伸びが寄与すると考えているという。

国際海事機関(IMO)は昨年10月、大気汚染防止策として船舶が排出する硫黄酸化物を減らすため、20年から燃料の高硫黄C重油に含まれる硫黄分濃度の上限を、従来の3.5%以下から0.5%以下に制限することを決定。世界中の海運会社、燃料を供給する石油会社が規制への対応を迫られている。国内では国土交通省と経済産業省が共同で海運、石油元売り各社などを交えた有識者会合を開催し具体的な対応策を協議している。

船舶を保有・運航する海運会社の規制への対応策は3つ

・硫黄分の含有量が0.5%以下の軽油や低硫黄C重油などの別な燃料油に切り替え-従来の燃料より割高、需要に見合う供給の確保に不安も

・スクラバーの搭載-従来と同じ安価な高硫黄C重油の使用が可能だが設備投資が必要

・液化天然ガス(LNG)などの代替燃料を使用-LNGは硫黄残留物ゼロだが、対応可能な船の建造価格が高く後付けは難しいためほぼ新造船に限定され、燃料供給インフラも未整備

国交省の資料によると3月末時点でスクラバーの製造メーカーは世界で19社。国内では富士電機と三菱化工機の2社が製造しているが、三菱重は6月、三菱日立パワーシステムズと大型船用のスクラバーを共同開発し、この分野に参入すると発表した。

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最終更新:8/8(火) 15:55
Bloomberg