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米国務長官、北朝鮮問題の緊張緩和図る-大統領の「炎と怒り」発言後

8/9(水) 22:25配信

Bloomberg

ティラーソン米国務長官は9日、北朝鮮に関して差し迫った脅威を否定し、トランプ米大統領が前日に発した「炎と怒り」警告による懸念を和らげた。

同国務長官は東南アジアからの機上で記者団に、「米国民はここ数日の激しいやり取りについて心配せず、安心して眠ればよい」と語った。「大統領は司令官として、北朝鮮に対して非常に強いメッセージを送る必要性を感じた」と説明した。

トランプ大統領の発言は世界の市場を揺るがすとともに、米議員から批判を呼んだ。米上院軍事委員会のマケイン委員長(共和)は、トランプ大統領が行動する用意があるのかどうか分からないと述べ、下院外交委員会で民主党トップのエリオット・エンゲル議員は、トランプ大統領のコメントは「ばかげた一線を引くことで米国の信頼性を損なう」と論じた。

ティラーソン長官は、米国は北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の核開発をやめされるための外交努力に非常に積極的に取り組んでいるとし、北朝鮮は「正しい期待を持って協議に臨むべきだ」と語った。

トランプ大統領は9日朝ツイッターで、「大統領としての私の最初の命令は米国の核兵器を革新し最新化することだった。いまではかつてないほど強力だ」とコメント。その上で「この力を決して使う必要がないことを望む。しかし、米国が世界で最も強力な国家でなくなる日は決して来ない」と続けた。

これに先立ち大統領は北朝鮮を巡る緊張についてのFOXニュースの報道を幾つかリツイート。「米空軍の戦闘機は『今夜にも戦える』ようにグアムから飛び立ち演習している」とコメントした。

米国が北朝鮮を攻撃した場合に最もリスクにさらされる日本と韓国はトランプ大統領の警告をあまり深刻視していない。韓国大統領府は「差し迫った危機」とは考えていないと聯合ニュースが当局者の話として報じた。

中国は緊張を高めることを慎み対話に戻ることを全当事者に呼び掛けた。

原題:Tillerson Calms North Korea Tensions After Trump Rattles Markets(抜粋)

Daniel Ten Kate

最終更新:8/9(水) 22:25
Bloomberg