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パンダが決めた!阪神・ロジャース、伝統の一戦で大仕事

8/10(木) 7:00配信

サンケイスポーツ

 (セ・リーグ、巨人4-5阪神、15回戦、巨人8勝7敗、9日、東京D)手をたたき、弾むような足取りでベンチへ戻ってきた。ロジャースの決勝犠飛で逆転劇が完成。スライディングの土を払う福留を背後からつかまえ、太い腕で抱きしめて肩をモミモミ。最後の最後に、いつも頼もしい。これぞ4番だ。

 「どんな形でもランナーをかえす。そういう意識だったよ」

 九回一死からの福留の同点三塁打には、ネクストでこぶしを振り上げて喜んだ。続いてパンダが白黒をつけにいった。カミネロの初球、157キロの高め直球をつかまえた。打球は高く高く、左翼上空へ。キャプテンの本塁生還は一塁付近から祈るように見守った。2日の広島戦(マツダ)で九回に逆転2点打を放った勝負強さのままに、またも最終打席で大仕事だ。

 この日の犠飛は打数には含まれないが、来日以来の19試合で最終打席は15打数9安打、3四球。鍵は試合中の対応力と、引き出しの多さだ。金本監督も「最後のなんか、打ち方がやっぱり、頭がいいわね。速い投手に対してはポーンと外野フライを打ちにいって。決して(強引に)振らずにね。いいポイントで。考える力をいろいろもっていると思いますね」と手放しでたたえた。

 本物のパンダにとっての笹の葉のように、チャンスも終盤の局面も大好物。図太い性格のようだが、実はシャイな一面もある。5日のヤクルト戦(京セラ)の試合後。ホーム初お立ち台に立つ直前にチーム関係者から「面白いことを言ってきて」とおねだりされた。勇んで登壇するも、結局言えず。「お客さんが多くて無理だったよ」と嘆いた。だが、打棒でこれだけ魅了し“客寄せ”に成功して、他に芸が要るだろうか。打って打って勝たせることこそが、虎のパンダの使命だ。

 一回二死二塁でも、先制打で福留を迎え入れていた。前日8日まで来日初の2試合連続無安打だったが、すぐさま修正。V字回復を予感させる、1安打2打点だ。

 「(最初の打席で)楽になったし、どの打席もいい内容でと考えている。修正できてマシになってきたと思うけど、まだ調整していきたい」

 来日からわずか1カ月ほどで、紛れもなくチームの中心。ロジャースの笑顔で1つになり、虎は勝ち進む。

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