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比・クラーク空港 建設と運営切り離す初の案件 拡張整備事業、年内にも入札

8/11(金) 7:15配信

SankeiBiz

 フィリピンは、北部ルソン島パンパンガ州にあるクラーク国際空港の拡張整備事業の入札が年内にも行われる見通しだ。インフラ整備を急ぐドゥテルテ政権は、大型事業などで建設と運営・維持管理を切り離す新方式を採用する方針を示している。同事業は、この方針に沿った最初の案件となる。現地紙ビジネス・ワールドなどが報じた。

 クラーク空港の拡張整備事業は、総額126億ペソ(約273億円)とされ、総床面積8万2600平方メートルの新ターミナル建設が中心となる。2019年完成を目指すとされており、新ターミナル稼働後は、同空港の年間受容能力が現在の420万人から800万人に倍増する予定だ。

 基地転換開発公社(BCDA)の幹部によると、クラーク空港の新ターミナルは建設資金を政府が負担し、完成後の運営・維持管理については官民連携(PPP)方式で民間から資金を調達する。

 入札はそれぞれ実施される予定だが、同幹部は運営・維持管理の落札企業が決定する前に着工する可能性もあると示唆した。数カ月の時間差であれば、運営・維持管理を落札した企業が建設の初期段階から関わることができるとの考えだ。

 クラーク空港の拡張整備計画には、慢性的な混雑に悩むニノイ・アキノ国際空港の機能を一部引き受ける狙いがある。しかし、クラーク空港はマニラ中心部から遠く、機能を移すには無理があるとの意見も根強い。

 こうした意見に対し、政府は総額2250億ペソの鉄道整備で対応する考えだ。総延長106キロの新路線により、マニラとクラーク空港の所要時間は現在の約2時間から55分に短縮できるとしている。(シンガポール支局)

最終更新:8/11(金) 7:15
SankeiBiz