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九回の奇跡はこの男から!阪神・隼太が口火打「孝介さんサマサマ」

8/10(木) 7:00配信

サンケイスポーツ

 (セ・リーグ、巨人4-5阪神、15回戦、巨人8勝7敗、9日、東京D)九回一死。代打・伊藤隼がコールされると、スタンドの虎党がワッと沸いた。守護神カミネロの2球目、153キロのストレートを弾き返す。執念の一打で、反撃の口火を切った。

 「(福留)孝介さんサマサマじゃないですか。結果的に勝ちにつながったので。孝介さんサマサマ…」

 その後、同点打を放った先輩をたたえたが、逆転をおぜん立てした。

 3-4の九回一死、森越の代打として打席へ。中前打で出塁すると、続く福留の右中間への当たりで一塁から激走。同点のホームへ滑り込み、終戦寸前から一気に逆襲ムードに変えた。「あまり覚えてないんですよね。抜けたと思って無我夢中で走った。(足が)つりそうでしたけど」と冗談を交えて振り返った。

 これで今季の代打での打率は・342(38打数13安打)と抜群の集中力を示している。前日8日には守備にも就き、完封負け寸前の九回に中前適時打を放って一矢報いた。6日のヤクルト戦(京セラ)では代打で逆転の3ラン。存在感は高まるばかりだ。

 この日の試合前、慶応大の先輩である巨人・高橋監督のもとへあいさつに向かった。現役時代は1月の沖縄自主トレに弟子入りし、ともに汗を流した。敵将も晩年は代打の切り札として勝負強さを発揮して、チームの勝利に貢献。数十秒程度の会話ではあったが、貴重な時間となったはずだ。

 「(代打は)準備で決まると思っているので。一打席一打席、自分のやることをやるだけです」

 表情を引き締めて、ホテルへと引き揚げた。その背中は、日を追う度に頼もしくなっていく。

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