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砂埃舞う瓦礫の間でも子供たちは学び続ける アフガニスタン首都カブル郊外

8/11(金) 14:20配信

THE PAGE

 半ば崩れかけた建物が並ぶ、アフガニスタンの首都カブルの郊外。乾いた砂埃の舞う空地に置かれた机を前に、子供たちが学んでいた。校舎どころか、屋根や壁さえも存在しない「青空学校」だ。隣では、瓦礫の間の狭い隙間に張られたブルーシートの下で、女の子たちが地べたに座って教科書を広げていた。

フォトジャーナル<世界の学校事情>- 高橋邦典 第48回

 1978年に始まった内戦から、ソビエトの侵攻、さらなる内戦、そしてアメリカ主導によるNATOの侵攻と、実に40年近くにわたって、この国の人々は戦火に晒されてきた。こんな苦境の中でも、子供たちは学び続けてきた。

 先日バンクーバーの空港から乗ったタクシーの運転手が、アフガニスタン出身だった。珍しいので話してみると、南部カンダハールから来たという。タリバンの勢力が強く、彼らの悪口を言ったり、欧米人と内通していると分かったりすると、処刑や暗殺されることもある土地だ。戦火を逃れ、ようやく2年ほど前にカナダに移住することができた。平日は大学でジャーナリズムを学び、日曜日だけ運転しているという。

 「外国で教育を受けた僕らが、いつかアフガニスタンに戻って国を再建する手助けができれば……」

 この学校の写真を撮ったのはもう10年以上も前のことになる。今は校舎のある、もっとまともな環境で子供たちが学べるようになっているだろうか。

2005年6月撮影

(写真・文:高橋邦典)

※この記事はフォトジャーナル<世界の学校事情>- 高橋邦典 第48回」の一部を抜粋したものです。

最終更新:8/18(金) 5:50
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