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WGCよりグリーンは高速…松山英樹の全米プロVはパターがカギ

8/10(木) 15:01配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 これほど期待されてメジャーに臨むのは初めてだろう。10日開幕の全米プロゴルフ選手権(クエイル・ホロークラブ=米・ノースカロライナ州、7600ヤード・パー71)に5年連続出場する松山英樹(25)。これまで予選落ちは一度もなく、昨年大会は4位。先週のWGCブリヂストン招待最終日に、タイガー・ウッズの大会記録の61に並ぶスコアで圧勝し、米ツアー公式サイトの優勝予想では1番手に挙げられた。

 BS招待最終日は、課題とされるパッティングが面白いように決まり、あの日のプレーを見る限り、ファンが日本人初のメジャー優勝を期待するのはよく分かる。

 しかし、グリーンの芝質が違えばパッティングのタッチはガラリと変わるのがゴルフだ。2、3メートルのパットが入らず、イライラが募るかつての松山に戻ることも考えられる。

■改修でバミューダ芝に張り替え

 このコースは16年までウェルズ・ファーゴ選手権の会場だった。その後、コースをクローズして今大会のために改修された。1番は、かつての1番と2番を合体させ、約540ヤードの右ドッグレッグのパー4に。さらに、パー設定が変更されたホールや、11番のようにバンカーを増やしたホールもある。

 ゴルフライターの吉川英三郎氏が言う。

「今大会のために各ホールの樹木を多数伐採し、グリーンはチャンピオン・ウルトラドワーフ・バミューダ芝に張り替えました。フェアウエーやラフもバミューダ芝が主流で、昨年の全米プロで優勝したJ・ウォーカーは、改修された今回のコースについて『これまでのコースとは完全に違うプレーをすることになるかもしれない。バミューダのラフはボールが高く飛びやすく、グリーン回りのラフなどはチップショットがかなり難しくなる』と言った。グリーンに使用されているウルトラドワーフというバミューダ芝は葉幅が細く、密度が高い。短く刈っても抵抗性が高いので、ベント以上に速いグリーンに仕上げることができるという。改修された1、2、5、11番ホールや『グリーンマイル』と呼ばれる難易度の高い16番から18番のプレーも注目ですが、好調だったパッティングが、前週とは芝質の異なる高速バミューダグリーンでどうなるか。今回はそれが最大のカギになる」

■ピン型かマレット型か

 そこでグリーン攻略に欠かせないパターをどうするか、だ。松山のエースパターはピン型だが、BS招待はマレット型を使って圧勝した。プロの世界では結果が出ているパターは使い続けるというのが「定説」だが、練習日にはピン型も使っている。悩ましいところだ。

 今大会のバミューダ芝は米南部やハワイなど温暖な地域で採用されている芝で、BS招待が行われた米北部オハイオ州のベント芝とは転がりが違う。

「松山はアリゾナで行われたフェニックス・オープンで2年連続優勝を遂げている。芝質はやや異なるもののグリーンはバミューダ芝で、使用パターはピン型だった。松山にとってはバミューダ・グリーンではピン型パターの方が相性がいい。しかし、先週からの勢いでマレット型を使ってチャンスパットを何度も外せば、グリーン上で悩みだすはずです。狙ったラインに対するタッチを信じることができなくなれば勝負になりません」(前出の吉川氏)

 今大会は、全英オープンに優勝したJ・スピース(24)のキャリアグランドスラム達成がかかっているが、それより国内のファンが気になるのは松山のプレーぶりだ。初日はE・エルス、Ⅰ・ポールターと同組で日本時間10日午後8時45分にスタートする。