ここから本文です

【世界陸上】男子200メートル サニブラウン決勝進出!ボルト超え史上最年少18歳5か月

8/10(木) 16:31配信

東スポWeb

【英国・ロンドン9日(日本時間10日)発】18歳の若武者が快挙を達成した。陸上の世界選手権第6日、男子200メートル準決勝2組でサニブラウン・ハキーム(18=東京陸協)は20秒43の2着となり、2003年パリ大会で銅メダルを獲得した末続慎吾以来となる決勝に進出した。18歳5か月での決勝進出は、05年ヘルシンキ大会で同種目の決勝に進んだウサイン・ボルト(30=ジャマイカ)の18歳11か月を更新する史上最年少記録。決勝は10日午後9時52分(同11日午前5時52分)に行われる。

 冷たく激しい雨がトラックを叩きつけるあいにくの空模様。そんなコンディションの中、サニブラウンが激走した。ゴールに入った直後は苦悶の表情だったが、電光掲示板で決勝進出が決まったことがわかると、笑顔に変わった。

「まずは目標としていた決勝に行けた。これで満足せず、タイムもまだまだ。これからもう一段上げて、メダルに食い込む走りができれば」

 スタートは予選と同じ大外9レーン。課題のスタートもまずまずで、予選で0・221秒だったリアクションタイムも0・193秒に縮めた。スムーズに加速すると、先頭集団でカーブをクリア。最後のストレートでは3レーンのジェリーム・リチャーズ(23=トリニダード・トバゴ)には離されたが、7レーンの実力者、ヨハン・ブレーク(27=ジャマイカ)の追い上げをしのいだ。

 雨と気温の低下は選手たちを苦しめた。体が硬くなれば力を出し切れなくなるため、サニブラウンもこまめに体を動かして集中力を維持した。外のレーンのほうがカーブが緩く、雨が降ったことで内の有力どころよりわずかに有利に働いたのも大きかった。

 組み合わせにも恵まれた。20秒43のタイムは、直前の1組では4位相当。直後の3組なら6番手だった。サニブラウンと同組で実力どおりの走りを見せたのはリチャーズだけ。世界歴代2位の記録を持つブレークら他の実力者の凡走に助けられたのも否めない。

 だが、決勝進出は動かすことのできない事実だ。18歳5か月でのファイナリストは、五輪2大会で100メートル、200メートル2冠のボルトを上回る史上最年少記録。前回北京大会でも16歳で準決勝進出を果たして史上最年少記録を打ち立てたが、今回はそれを上回る快挙となった。

 決勝は準決勝から一つ内側の8レーンを走ることも決まった。準決勝のタイムでは最下位の8番手だが、サニブラウンは悲観していない。「明日はいい天気になると思うので、今日はしっかり寝て食べて、いいモチベーションで臨めれば、また一段ギアを上げられる」。優勝候補のウェード・ファンニーケルク(25=南アフリカ)は前日に金メダルを獲得した400メートルの疲れが見られ、全体的に混戦模様。サニブラウンにもメダルの可能性は十分ある。まだ成長途上の18歳が今大会最大級の衝撃を世界に与える。

最終更新:8/10(木) 18:17
東スポWeb