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<世界陸上>伸び盛りサニブラウン 前半集中、2着死守

8/10(木) 12:03配信

毎日新聞

 陸上の世界選手権は第6日の9日、ロンドン競技場で男子200メートル準決勝があり、サニブラウン・ハキーム(東京陸協)は2組2着。雨で震える寒さの中、サニブラウンが自分の走りを貫き、目標に掲げていた決勝進出をつかみ取った。

 2日前の予選ではスタートで出遅れた反省を生かし「前半の100メートルに集中する」と決めた。大外9レーンからグングン加速し、狙い通りトップでコーナーを抜ける。直線に入り、すぐリチャーズに抜かれたが必死の形相で2番手を死守し、2012年ロンドン五輪銀メダルのブレーク(ジャマイカ)にも先着した。全力を出し尽くしたからガッツポーズはできず両手を膝に置いて荒い呼吸を繰り返した。

 16歳だった15年の世界選手権の準決勝では同じ9レーンで次々と抜き去られた。その後の2年間、故障をきっかけに効率の良い体の使い方を考えるようになり、オランダで世界トップのコーチに師事した。「前回は何もできなかった。少しは成長したと思う」と普段は自身の評価に厳しいサニブラウンがほほ笑んだ。

 5日の100メートル準決勝のスタート直後につまずき、足に違和感があった。幸運だったのは200メートル準決勝前日の8日に試合が無く「ベッドから動かず、起きて、ご飯食べて、寝て」の1日を過ごせたこと。18歳の回復力がプラスに働いた。

 準決勝の20秒43は決勝進出8人で最も遅い記録。自己記録も他の7人が19秒台で、20秒32のサニブラウンは劣る。しかし、伸びしろは一番。決勝は8レーンでカーブが緩いことも188センチと大柄なサニブラウンには好材料だ。決勝に出るだけで満足せず、勝負の場だと考える。「もう一段階上げる。足がもげてもゴールする」と力強く意気込んだ。【小林悠太】

最終更新:8/10(木) 12:10
毎日新聞