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明徳義塾・馬淵監督、夏歴代単独2位の31勝 春の負け教訓に「最後の1アウトを取らな」

8/10(木) 6:03配信

スポーツ報知

◆第99回全国高校野球選手権第2日 ▽1回戦 明徳義塾6―3日大山形=延長12回=(9日・甲子園)

【写真】歴代1位は?

 明徳義塾(高知)が延長戦を制し、1回戦を突破。馬淵史郎監督(61)は、夏の選手権大会での通算勝利数を歴代単独2位の31勝とした。今春のセンバツ1回戦で清宮幸太郎(3年)を擁した早実にミスから敗退した悔しさを糧に、「1アウト」の重要性をあらためてナインに再認識させた指揮官の采配が実った。

 転がり込んだ決勝点に、名将は何度も手を叩いた。3―3の延長12回2死一、二塁。4番・谷合悠斗が三遊間に放ったボテボテの内野安打を遊撃手が二塁へ悪送球。二塁走者が生還すると、なおも二、三塁から連打でこの回一挙3点を奪った。夏の甲子園通算31勝目を手にし、歴代単独2位に浮上した馬淵監督は「疲れたわ…。甲子園の一勝は簡単じゃないと、よく分かった」と勝利の余韻に浸った。

 清宮率いる早実と激突した今春のセンバツ初戦は、4―3の9回2死からエース左腕・北本佑斗の失策が絡んで追いつかれ、延長10回で涙をのんだ。寮の掲示板に貼った当時の新聞記事。悔しさを糧にするためだ。指揮官は3点リードの延長12回2死一、二塁のピンチで、5回に降板した北本を伝令に送った。普段は背番号10の主将・山口海斗(3年)が担う役目を、あえてセンバツで悲劇を招いたエースに託した。「勝つには最後の1アウトを取らなあかんぞ」。春の教訓を強烈に思い出させ、ラストは遊飛で試合終了。百戦錬磨の名将が土壇場で“名タクト”を振った。

 8月9日の「野球の日」にちなみ、野球部OBの川崎新也コーチ(31)が同校教員の久保友莉菜さん(23)とこの日に婚姻届を提出した。馬淵監督は前夜のミーティングでも、「勝って花を添えろ」と指令。言葉巧みにナインを操り、春夏通算50勝(歴代5位)にも王手をかけた。

 03年夏に1勝したメンバーの同コーチは「全力でやれ」が口癖。北本は5回3失点で不本意な投球にも「1勝をプレゼントしたかった。みんな気合が入っていた」と喜んだ。2回戦の相手は前橋育英。「勝てるなら苦しんだ方がいい。一試合で選手が別人になるから。勝てるならね」と指揮官。春の雪辱を果たした選手たちの成長を信じ、再び節目の勝利に挑む。(浜田 洋平)

最終更新:8/10(木) 8:23
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