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「お前の人生終わりだからな」万引事件、中学生に取り調べで 東京弁護士会が警視庁高井戸署に人権侵害警告

8/10(木) 12:40配信

産経新聞

 東京弁護士会は10日、警視庁高井戸署の警察官が万引事件の取り調べで中学生2人に黙秘権を告知せず、「お前の人生終わりだからな。高校行けねえから」などと関与を認めるよう迫っていたと明らかにした。同会は人権侵害にあたるとして、同日、同署に警告した。

 法的拘束力はないが、警告は最も重い措置。取り調べを受けた当時14歳と15歳の男子生徒が人権救済を申し立てていた。

 警告書などによると、平成27年12月10日に発生した万引事件で事情を聴かれた中学3年(当時)の生徒が、クラスメートだった2人の名前を挙げ、「万引をするよう強要された」と説明した。

 2人は同月19日に同署へ呼ばれ、別の部屋でそれぞれ約2時間の取り調べを受けた。この際、1人がICレコーダーで取り調べの様子を録音していた。

 録音には、事件への関与を否定する男子生徒に、男性警察官が「発言次第じゃお前の首を取るぞ。てめえ高校なんか行かせねぇぞコラ」「否認すれば否認するで間違いなく牢屋に入れるんだぞお前」などと供述を迫る様子が収められていた。

 別の1人も男性警察官から、「このまま否定していると、お前が行こうとしている高校に行けなくなるぞ」と迫られたという。取り調べにあたり、黙秘権の説明もなかった。

 最終的に2人は万引強要を認める発言をしたが、その後、生徒側が警視庁に抗議。同署が取り調べを担当した50代の男性警部補と40代の男性巡査部長に確認したところ、発言を認めたため、警視庁は両親らに謝罪した。

 同会は「生徒らの黙秘権を侵害した上、乱暴な口調で萎縮させて供述を迫っており、供述の自由を著しく侵害する行為だ」としている。

 警視庁の森本敦司生活安全総務課長は「取り調べの中で行き過ぎた発言があったことは真摯(しんし)に受け止め、再発防止に努める」とコメントした。

最終更新:8/10(木) 17:51
産経新聞