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マグロに続きマサバとマイワシ 近大養殖専門料理店が特別メニュー

8/10(木) 11:31配信

みなと新聞

 近畿大学の養殖魚専門料理店「近大卒の魚と紀州の恵み 近畿大学水産研究所」は8月1日から9月中旬まで、同大学が養殖したマサバとマイワシの料理を初めて試験的に提供している。大阪店と銀座店の2店舗で、ディナー用の特別メニューを1日10食限定で提供。同大学は「お客さまの反応を研究にフィードバックしていきたい」と話す。

 提供する料理は「近大産完全養殖マサバのお造り」(税抜き800円)、「近大産マイワシの唐揚げ」(同600円)。2店舗でマサバ約800尾、マイワシ約4000尾を仕入れる予定。マサバは入荷尾数で提供する料理の数が変わる。

 養殖魚もかつての高級魚だけから、多獲性魚にまで広がってきた。多く獲れるサバやイワシも周期的に資源が大きく変動、不漁時期には高級魚並みの値段になる。また、人工種苗の生産技術が進み、完全養殖できる魚が増えた。天然魚より年間安定した品質で提供できる有利さも持ち、生産履歴もはっきりしている。

 同大学のマサバの養殖研究は、同じサバ科のクロマグロの種苗生産技術の向上を目的に、1999年から本格的に始まった。2002年に完全養殖に成功。成育環境などの研究を続けたことで、天然魚よりも脂ののりが良くなったという。現在も研究中だ。

 マイワシは90年に卵からの人工ふ化に成功。10年からは養殖用餌料として、特に近大マグロの餌料の一部を自家生産する目的で、完全養殖の研究を始めた。食用の養殖研究にも取り組んでおり、今後は安定生産と完全養殖の技術開発を目指す。

最終更新:8/10(木) 11:31
みなと新聞