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「ビッグデータ」の活用で変わる家庭学習の未来とは?

8/10(木) 12:04配信

ベネッセ 教育情報サイト

これまで7回にわたり「勉強が続く! わかる! 『ビッグデータ』時代の家庭学習」の記事を連載してきました。それを通して、子どもたちの学習記録を活用して、家庭学習がどのように変わったのかをお伝えしてきました。今回は、最終回。ベネッセ教育総合研究所カリキュラム研究開発室長の中垣眞紀が、進研ゼミの教材制作の担当者を取材して、教育におけるビッグデータ活用の「現在」と「未来」についてまとめます。

Q.進研ゼミをデジタル化したのはなぜですか?

-進研ゼミは、自律的に学習できるようにするために「個別化」を考え、工夫しつづける歴史をたどってきました。かつての教材は全国一律でしたが、今は学校の教科書の内容と進度に合わせて教材を届けています。さらに、教科ごとに教材の難易度を複数パタンそろえ、子どもが選べるようにしています。また、中学生向けの講座では、都道府県の入試傾向に合わせて問題を作り分けています。

-このように、できるだけ子どもに合った教材を届けようとする姿勢は、いわば進研ゼミの遺伝子と言えます。しかし、紙教材には技術的にできないことがあります。それは、子どもの取り組みの状況にあわせて、即時に働きかけを変えることです。

-たとえば、目標は高すぎても低すぎても、子どものやる気は高まりません。そのことを私たちは十分に知っていましたが、紙で教材をお届けする形では一人ひとりに合った適切な目標を提示することが難しい現実がありました。

-しかし、教材をデジタルでお届けすることで、出来ている少し先を目標として提示することができる。そのとき、ライバルキャラクターやいっしょに学習している仲間ががんばる様子を感じさせることで、やる気を高める。そして、その目標をクリアしたら、また少し先の目標を提示する。こうした個別の働きかけが、柔軟にできるようになりました。デジタル化によって「個別化」がさらに進化し、目指していた教材・サービスに近づいている実感があります。

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