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夏山、ハチやマダニに注意を 命の危険も

8/10(木) 18:02配信

福井新聞ONLINE

 南米原産の強毒アリ「ヒアリ」が問題になっているが、福井県内にはスズメバチやマダニなど注意すべき生き物がいる。刺されたり、かまれたりすると、激しいアレルギー反応や感染症で命に関わる場合もある。「野山では人も自然の一部」と専門家。注意を怠らず、夏山を楽しみたい。

【画像】感染症ウイルスを媒介するマダニ

 昆虫の生態に詳しい福井市自然史博物館の学芸員、梅村信哉さんは、標本の採集など県内の野山で過ごす時が多い。「どんなに暑くても、長袖、長ズボン、帽子で活動します」。首にタオルを巻いたり、ズボンを靴下に入れるなど、できるだけ肌を露出しないことが基本だ。

 ■夏場に活性化

 厚生労働省の人口動態統計によると、2015年に全国で23人がハチに刺されて死亡した。スズメバチは8~9月に働き蜂が増え、活発になる。巣に近づかないことが原則だが、種類によって巣が小さかったり、地中にあったりして気付かない場合もある。

 巣に近づくと、警戒したハチの動きが慌ただしくなる。手で払ったりせず、刺激しないように静かに遠ざかる。黒色に敏感で、服や持ち物に配慮したい。梅村さんは「刺された場合は、その場で大量の水で洗い流し、病院を受診してほしい」と呼び掛ける。

 ■県内でも発症

 主にマダニに直接かまれることで感染する「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」の患者が、県内で初めて確認されたことが1日に明らかになった。2013年以降の死亡例は全国で50人を超えている。

 マダニは森林や草むら、登山道や林道、田畑などさまざまな場所にいる。体に付いているのを見つけたら、無理に引きはがすのは禁物。一部が皮膚に残ったり、体液が逆流したりする場合があり、皮膚科で処置するのが原則だ。帰宅後に入浴して洗い流すのも有効という。SFTSは6日から2週間程度の潜伏期間があり、その後の体調に気を付ける必要がある。

 ■朝夕は要注意

 県内ではツキノワグマの出没が増えている。本年度に市町などに寄せられた目撃などの情報は243件(7月末現在)で、過去最多のペースになっている。

 日帰り登山で明け方から山に入ったり、夕方に下山する場合は、クマの活動時間と重なる。人の存在を知らせる鈴やラジオは必携だが、悪天候時や沢の近くでは気付かず接近してしまう時がある。大声を出したり、ものを投げたり、走って逃げたりすると、本能的に襲いかかってくる場合もある。

 マムシやヤマカガシといった毒を持つヘビは、夏場は餌の取りやすい沢近くに潜んでいる場合が多いという。刺激しなければ襲ってこない。アウトドア店では毒を吸い出す専用器具も売られている。

福井新聞社