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なぜ東京の中心から、サッカースタジアムは消えたのか? 日本のスタジアム史

8/10(木) 11:50配信

VICTORY

Jリーグ規格を満たすサッカースタジアムが、東京の中心から消えて久しくなりました。サッカー日本代表の試合はさいたまスタジアム2002(埼玉県)か、横浜国際総合競技場(神奈川県)で行なわれることが多く、首都・東京にはスタジアムが存在しない状態です。サッカー日本代表の人気は大きい中、なぜこのような状況になってしまったのでしょうか? 一級建築士・mataroviolaさんが歴史を紐解きます。(文:mataroviola)


「サッカーを見るなら、サッカースタジアムがいい」。そんな意見は、最近珍しくない。陸上トラックがなく、ゴールラインもタッチラインも近い。選手の声やボールを蹴る音が聞こえる高い臨場感、高揚感。観客席に360度屋根がかかっているなら、ひいきチームを応援する声は2、3倍にも増幅して響く。サッカースタジアムの素晴らしさについては、改めて語るまでもない。

特に、首都にサッカースタジアムがあれば……代表チームは超満員のスタジアムで国の威信と応援を背に最高のプレーを見せるだろう。首都のサッカークラブがあれば、その動員力も桁違いになり、ビッグクラブの有名選手のプレーがサポーターを魅了するだろう。

サッカーの聖地イギリス・ロンドンのウェンブリースタジアム、スペイン・マドリードのサンチャゴベルナベウなど、欧州の主要な国のみならず、アジアでもFCソウルは2002の日韓ワールドカップにあわせて建設されたキャパシティ66,000のソウルワールドカップ競技場を持っているし、シンガポールも2014年にキャパシティ55,000のナショナルスタジアムを建設した。こけら落としでの日本-ブラジル戦は記憶に新しい。

しかし2017年8月現在、日本の首都・東京の中心である23区内に、Jリーグ規格を満たすサッカースタジアムはない。正確には西が丘サッカー場が存在するが、「Jリーグ規格を満たし」「国際Aマッチ基準を満たし」「首都を代表する」という水準では存在しない。日本の首都である東京の中心から、なぜサッカースタジアムは消えてしまったのか? その歴史をひも解いてみたい。

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最終更新:8/10(木) 12:01
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