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ホークスのバンデン来日3年目で初10勝 投壊から一夜“笑利”

8/10(木) 6:02配信

西日本スポーツ

 ありがとうバンディ! 17失点の「投壊」から一夜明け、リック・バンデンハーク投手(32)が7回を2失点でしのいで来日初となる2桁勝利、シーズン10勝目をマークした。チームの連敗をストップ。ロッテ戦の今季勝ち越しも決めた。打っては、松田宣浩内野手(34)の17号ソロを号砲に3回2死から4連打の3得点。先発ローテの柱と打の主軸の「協演」で得意の先行逃げ切りに成功した。

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■7回無四球2失点

 198センチの体に残る力をフルに使った。1点リードの7回2死。バンデンハークが、追い込んだ田村に真っすぐを選択。この試合最速タイの156キロで見逃し三振だ。工藤監督に「あの球が一番良かった」と伝えた1球を、113球目で投じた。先発投手の仕事を十分に果たす7回2失点で、来日3年目で初の2桁勝利を呼び込んだ。

 「もちろん、うれしい」としつつ、「あくまで通過点だし、チームメートに感謝している」と冷静だ。ただ、この日の快投の価値は大きい。前日8日に投手陣が今季ワースト17失点。工藤監督の怒りを静め、ベンチの雰囲気を一変させた。チームの連敗もストップ。ロッテに来日から無傷の5連勝を飾り、今季のロッテ戦勝ち越しも決めた。

 3点リードの4回無死一塁で角中に右翼フェンス直撃の適時三塁打を許したが、真っすぐとナックルカーブで緩急をつけて後続を断った。6回は自身のエラーと盗塁で無死二塁とされたが最少失点でしのいだ。今季初の無四球。「我慢強い投球ができた。高谷がジェスチャーを交えて、低めに投げるよう意識させてくれた」と女房役をたたえた。

 来日1年目は、開幕前の故障や外国人枠の関係で9勝にとどまった。昨季は股関節痛や首の張りもあり7勝止まり。2桁の大台は近いようで遠かった。今季も開幕当初、投球フォームのバランスを崩し、開幕から連敗。「今はしっかりとした準備ができているから、マウンドで余計なことを考えずに済む」と修正を重ねて本来の姿を取り戻した。

 体調を支えるツールも増えた。昨季途中、内川にイタリア・マニフレックス社製の高反発マットレスを紹介され、複数ある硬さレベルの中から合う物を選んだ。「日本のベッドは硬く感じていた。遠征先でも寝やすくなった。ウッチーに感謝している」と主将の気遣いに頭を下げた。

 「自分の中でいい感じを持てたら、それを続けられるピッチャー。頼りにしたい」と指揮官も最敬礼。「大勢のファンが応援してくれるおかげだし、福岡にいる奥さんに感謝したい」。バンデンハークは千葉で、ファンと夫人に贈る最高のお土産を手に入れた。

西日本スポーツ

最終更新:8/10(木) 6:02
西日本スポーツ