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乗馬で久米島観光いかが? 年間3千人利用、牧場主の3つの心得

8/10(木) 10:35配信

沖縄タイムス

 馬にまたがって砂浜を歩き、桜並木を駆ける「久米島馬牧場」の乗馬体験が人気だ。親子連れや団体客ら年間約3千人が利用。経営者夫妻は、活動を通して在来種の保護や島の活性化につながればと話す。(南部報道部・又吉健次)

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 同牧場は2012年、大阪府出身の井上福太郎さん(34)が設立した。ヨナグニウマやトカラウマなど13頭を管理。耕作放棄地など3カ所を借りて柵で囲って放牧している。書き入れ時は夏休みの7~9月。井上さんを含む職員6人が、日の出から草刈りや馬の体調管理などに汗を流す。

 井上さんは、ダイビングが縁で久米島に移住。体力を使う仕事で転職を考えていたころ、現在19歳の馬「シンノスケ」に出会った。温厚で冷静なたたずまいに引かれたといい、「観光客に乗馬で久米島を楽しんでもらおう」と起業を決意した。

 観光コースは「海馬遊び」、見晴らしの良い「天空の丘」、海岸にある「石切場」周遊、地区ごと移住した旧下阿嘉の住居跡を訪ねる「集落探検」など。井上さんが、観光客に見てほしい島の名所だ。

 千葉県の廣田由美子さん(50)、次女で高校2年美奈さん親子は、一番人気の「浜散歩」を体験。手綱は2人が握り、井上さんは横について記念写真の撮影役だ。由美子さんは「別の牧場でも乗馬したが、柵に囲われた場所で職員が手綱を引いていた。海という開放感もあるし、自分で馬を動かしている感覚があった」と満足げに話す。

 「自然の中で動き回る」「一日中、青草が食べられる」「仲間といる」の3点が、馬にとって重要だと井上さん。自然に近い状態をつくり、馬がリラックスした状態で乗馬させるこだわりが、他牧場との差別化や観客の満足度にもつながるという。

 井上さんは「馬と一緒に暮らせること以上の喜びはない」と話す。シンノスケとの出会いを通して、馬好きな妻・恵子さん(38)と知り合い、2人の娘をもうけ、住民の信頼も得ることができたと喜ぶ。

 飼育を通して島の自然を残し、島の子どもの乗馬体験も充実させたいと夫婦で夢を描く。

 問い合わせは同牧場、電話080(6491)1950。

最終更新:8/10(木) 10:55
沖縄タイムス