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坂東玉三郎が熊本で映像歌舞伎&実演「最善尽くす」

8/10(木) 4:36配信

日刊スポーツ

<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム>

 坂東玉三郎(67)が10・11月に熊本・山鹿市の八千代座で「映像×舞踊公演」を行う。八千代座では90年から公演を続けてきたが、「27年目となり、いよいよ出し物に困った」。その中で、「シネマ歌舞伎や今までの映像に自分の実演を混ぜたら、『京鹿子娘道成寺』『鷺娘』が見ていただけるのではないか」と企画した。「娘道成寺」「鷺娘」は人気演目だが、体力的な理由で踊らなくなっていた。

【写真】坂東玉三郎「遊びの感覚」実際の舞踊と映像交え公演

 今年春、八千代座に機材を持ち込み、スクリーンの動かし方や映像の映り方を試したところ、「技術の進歩で、かなり横からでもスクリーンが見えることが分かった」。自分が映像の映っている中に入ったり、逆にホリゾントに映った映像の中に出ていって踊り、そのままスクリーンが下りて映像に切り替わる演出も可能という。

 口上では「踊りの解説を入れようかと考えています。手拭いはこう使うとか、舞踊家がどういう工夫をしているかをお話ししたい」という。八千代座は小さな芝居小屋だが、「与えられたものを精いっぱいやるのが、自分の信条。いただいたもので最善を尽くすのがいいこと」と話す。

 また、NHKで自分が演じた演目の解説を収録している。「今、やっているのは私一人しかいないという演目もある。責任として、後輩にしっかりと伝えておかないといけない。書いたものでは伝わらないことも多く、今やらないと間に合わないという思いが強いんです」。女方の先輩が次々と亡くなり、女方の頂点に立つ者の覚悟が玉三郎を動かしている。

最終更新:8/10(木) 4:50
日刊スポーツ