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甲子園、午前6時半に満員通知 「始発で来たのに…」

8/11(金) 6:41配信

朝日新聞デジタル

 第99回全国高校野球選手権大会の第4日で初の休日となった11日、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)では午前6時30分に今大会初めての「満員通知」が出された。試合開始の1時間半前に満員通知を出すのは異例という。好カードが続き、第1試合から大観衆が沸いた。

【写真】観客で埋まった外野席=11日午前8時7分、阪神甲子園球場、細川卓撮影

 この日は登場する8校中5校が優勝経験校と強豪が集中。球場前には早朝から長い列ができ、予定より45分早い午前6時15分に外野席を開門。同30分にすべての席が開門となった。そのため、第1試合の開始11分前の午前7時49分には、入りきれなかった観客のために外野席下の通路を歩いて雰囲気を楽しんでもらう「通り抜け」が始まった。

 第1試合は広陵(広島)と中京大中京(愛知)が対戦。たがいに五回まで連打を許さぬ展開に。投手戦が続くかと思われたが、継投策が裏目に出た。

 中京大中京が2―0とリードした六回表、先発の磯村峻平君がベンチに下がると、広陵は本塁打を含む4連打で一気に逆転。七、八回にも加点した。

 中京大中京は10―3で迎えた九回裏、1死から4者連続で出塁。大観衆の拍手で球場全体が揺れる。さらに、適時打などで4点差まで追い上げたが、試合はそこまで。4万7千人の歓声が球場を包んだ。

 京都市から来た大学3年、中川貴里菜さん(21)は外野席で観戦。「中京が頑張って最後を盛り上げてくれた。こんなに見応えのある試合に来られて良かった」と楽しんでいた。

 第2試合の秀岳館(熊本)―横浜(神奈川)は、試合は一回、積極的にバットを振った秀岳館が9球で3得点。内野席で観戦した宇都宮市の小学6年塚本司君(12)は、秀岳館を見るため父親と午前6時前に球場に到着。塚本君は「観客が多く、プレーごとにため息や拍手が起きて迫力がある。秀岳館がたくさんヒットを打っているので、見ていて楽しい」と話した。

 試合は秀岳館が序盤のリードで優位に立ったまま、6―4で横浜を破った。

 阪神甲子園球場には、早朝から観客が詰めかけた。大阪府吹田市の小学4年、高橋怜君(9)は、母と午前5時前から並んだ。長い行列に、「始発で来たのに、こんなに混んでいるなんてびっくり」。愛知県一宮市の中学1年、山田桜太郎君(13)は、中京大中京の試合を楽しみに午前5時から並んだ。

 阪神電鉄では午前6時半から全駅で、改札に札をかかげたり電光掲示板に掲示したりして、球場の満員を知らせた。

朝日新聞社