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お盆に話すべき「保険」の話 親の老化は待ってくれない!

8/11(金) 17:10配信

ZUU online

お盆で家族が集まる時期。雑誌やWebメディアではこの時期、遺産や相続などお金に関わる話し合いをするよう促す記事が散見される。

しかし、せっかく久しぶりに会ったというのに、相続や生前贈与など“あなた自身が得をするかもしれない”内容を発信するのでは、親もほかの家族も気を悪くする可能性がある。

そこで生命保険から切り出すのもひとつのテだ。テレビCMや雑誌・新聞広告など生命保険に関することが親の目に触れた場所、時間に尋ねてみるといいだろう。

「ちゃんとした保険に入ってる?」
「保険の担当者っているの?」
「お父さん、お母さんの入ってる保険ってどんな内容?」

といったところだ。

そもそも父親や母親の生命保険について熟知していないのは無責任といえる。お金の話、まして親が亡くなることを前提とした話をすることはもはやタブーではない。状況を見極めて配慮をしつつ、身体だけでなく頭もしっかりしているうちに話しておくべきことのひとつとして生命保険があるからだ。

生前贈与はマイホーム購入や子どもの教育資金など「話さなければならない」と思う機会に恵まれているが、対して相続についてはいきなり話すようではスマートではない。まずは生命保険から入ってみるとスムーズに話せることもある。

■親の生命保険、どのくらい知っていますか?

生命保険は「主契約」に「特約」が付いている。親世代の保険にみられるのは死亡保険・養老保険・個人年金保険といった主契約に、入院・通院・傷害などに関わる特約が付いているものだ。

現在は予定利率も悪く貯蓄性のある保障に特約を付けることは推奨されないが、古い保険であれば貯蓄性のある養老保険、個人年金保険にも医療特約が付加されていることがある。ただし特約の内容は現代の医療にそぐわないものだ。

また主契約か特約のどちらであるかや保障内容に関わらず、現在では考えられない金額の解約返戻金が積み立てられている可能性がある。特約を外すだけでまとまった金額の部分的な解約返戻金を手にすることができ、それを基に新たな保障を検討できる。

そのような古い保険が存在することや医学の進歩、親世代は若年層よりもリッチであることをふまえた保険担当者がいれば、親は間違いなく見直し、追加での加入を勧められているはずだ。そうなると主契約は死亡保険・養老保険・個人年金保険以外にも介護保険・終身医療保険などが増え、特約も入院・通院・傷害以外に選択肢は広がる。

さらには主契約にも特約にも同じ内容のものがある。たとえば死亡保険は、定期型と終身型があり主契約は終身死亡保険が100万円で、そこに特約として定期死亡保険が1,900万円ついている、といった具合だ。同じように介護、医療、特定疾病などさまざまな主契約と特約が混在しているのが現在の保険だ。

あまり耳慣れない言葉ばかりで頭が痛くなる話ではないだろうか。それはあなただけでなく親もそうである可能性がある。そこを利用してみるのだ。

■お盆お金の話をしてみるきっかけに「保険」

冒頭で紹介したような切り出し方であれば、親のことを気にかける孝行息子・娘ならではともいえる。

親の保障内容や受取人を知ることができるかもしれないし、親自身が生命保険の複雑化した保障内容を把握していないかもしれない。それに親自身が認知症などになってからでは遅い。

あなた自身が保障内容に対することだけでなく金融や税制に対し知識を身につける必要はある。しかし親の老化は待ってくれない。まずは周りを不快にさせずにスムーズに話を運ぶ手段として、親が保険に加入しているかを知る。それだけでも一歩前進だ。(小城まどか、保険ライター)

最終更新:8/11(金) 17:10
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