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山中の最強挑戦者・ネリ 手の内公開の裏に「ある狙い」

8/11(金) 16:32配信

東スポWeb

 ボクシングのWBC世界バンタム級タイトルマッチ(15日、島津アリーナ京都)で王者の山中慎介(34=帝拳)に挑戦する同級1位ルイス・ネリ(22=メキシコ)が10日、練習を公開した。

 2か月前から標高1800メートルの高地で走り込みを行い、並行してジムワークもこなしてきたが、本格的な練習は完了。7日の来日後は軽い調整のみの予定で、ヘッドギアもグローブも持ってきていない。それがこの日は「スパーリングをする」との連絡に従い、帝拳ジム所属の舟山大樹(23)を相手に2ラウンド、拳を合わせた。これは近年、世界戦で来日したボクサーでは非常に珍しいケースだ。

 この様子を細かくチェックした大和心トレーナー(42)は「ジャブが当てられることと、打ちにいけば打ち返してくることがわかった」としてやったりの表情。もちろん多くの映像は見ているが、微妙な距離感やクセは、実際に見ないとわからないこともある。それだけに日本タイ記録の13連続世界王座防衛がかかる山中陣営としては非常に有意義な収穫。逆にネリは手の内を明かしてしまい“墓穴を掘った”ともいえる。

 だが、そこまでしたことには最強挑戦者なりの理由があった。ネリは山中に勝利した後の目標を「防衛もしたいけど、スーパーフライ級でローマン・ゴンサレス(30=ニカラグア)とやりたい」。帝拳ジム所属のロマゴンは4階級制覇の世界的スター。この日はちょうど入れ違いで練習に来て、ネリが記念撮影をせがんだほどだ。

 一方で、将来の対戦に向けてはロマゴン陣営に戦う価値を認めてもらわないといけない。そのためのアピールの場で、手を抜くわけにはいかなかったのだ。

 ネリは「KOで終わる。6ラウンドぐらいまで見ればスタイルはわかるから中に入って倒せる」と豪語。「神の左」を撃破しロマゴン戦の野望はかなうのか? それとも「捕らぬたぬきの皮算用」となるのか…。

最終更新:8/11(金) 19:09
東スポWeb