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早期診断に役立つ物質発見=パーキンソン病―順天堂大

8/11(金) 15:18配信

時事通信

 手足が震え、こわばるようになって20年程度で寝たきりになるパーキンソン病について、早期診断に役立つ物質を患者の血液から発見したと、順天堂大の斉木臣二准教授や服部信孝教授らが11日までに英科学誌サイエンティフィック・リポーツに発表した。

 斉木准教授は島津製作所のグループと検査の実用化に取り組む考えを示し、「診断できれば、早く薬で治療を始められる」と話している。パーキンソン病は高齢になるほど発症率が高く、患者が増え続けているため、早期診断・治療が重要という。

 パーキンソン病は脳の中脳と呼ばれる部分で神経伝達物質ドーパミンを生み出す細胞が減り、運動神経を調節できなくなる。近年の研究で、手足の震えやこわばりが生じる5年以上前から、骨格筋の筋力が低下し始めることが分かってきた。

 骨格筋を動かすには、細胞内の小器官ミトコンドリアでブドウ糖や脂肪酸からエネルギーを生産する必要がある。パーキンソン病患者約250人と健康な約80人の血漿(けっしょう)に含まれる成分を比較した結果、早期の患者ではエネルギー生産の過程で作られる物質「長鎖アシルカルニチン群」の濃度が低下していることが判明した。 

最終更新:8/11(金) 15:25
時事通信