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巨人 Aクラス浮上へさらなる“奥の手”は捕手併用

8/11(金) 16:32配信

東スポWeb

 巨人がAクラス浮上に向け、さらなる“強攻策”を打つ可能性が出てきた。10日の阪神戦(東京ドーム)を5―2で逆転勝ちし、このカードを勝ち越したものの、なかなかAクラスに迫れないのが現状。そこで打力が乏しい小林誠司捕手(28)と、8日に一軍昇格したばかりの宇佐見信吾捕手(24)との併用プランが浮上している。なお、2000安打を目指す阿部は、3打席目に投手強襲安打を放ち3打数1安打。大台へ残り「3」とした。

 勝負を決めたのは伏兵の一打だった。2―2の8回二死満塁から、途中出場の寺内がマテオから勝ち越しの2点適時二塁打。敵失でさらに1点を追加し、最後は前日、救援に失敗した守護神・カミネロが、キッチリ3人で締めくくった。

 流れを引き寄せたのは由伸監督の采配だ。7回無死一、二塁で長野に代打・寺内を送り、犠打でキッチリ二、三塁に進ませた。結果的にこの回は得点できなかったが、その寺内が決勝打を放ったとあって、指揮官は「バントを決めたことで流れが変わったのかなと。寺内の流れになったのかなと思う」とたたえた。

 2位阪神に勝ち越し、11日からは首位広島との3連戦。由伸監督は「全部勝っていかないと差が詰まらないので、一試合一試合勝っていくしかない」と表情を引き締めたが、なかなか大きな連勝ができず、現状は厳しいと言わざるを得ない。

 そこで浮上しているのが小林と宇佐見の併用プランだ。8日にプロ初安打を放ち、9日も代打でチャンスを広げるヒットを放って、初マスクも経験した。改めて“打てる捕手”をアピールした宇佐見のスタメン起用を増やすことで、チームとしては得点力アップが狙える。

 もともと宇佐見は昨年の秋季キャンプからその打力を期待されていた。首脳陣も打力に乏しい小林を正捕手と明言せず競争を促してきたが、宇佐見が開幕直後に右手を骨折。結局、小林がマスクをかぶり続けてきた。

 しかし、小林の打撃は低空飛行のまま。この試合で打率は1割9分9厘と、再び2割を切った。そんななかで一軍昇格、即結果を出した宇佐見に改めて首脳陣の期待は急上昇しており、村田真ヘッドコーチが「いいものを見せてくれている」と語れば、由伸監督も周囲に「(宇佐見のスタメン起用も)頭にある」と漏らすなど、すでにイメージは固まっている。

 現実的には菅野、マイコラス、田口の「先発3本柱」以外でのスタメン出場となりそう。防御率リーグ1位の菅野、同3位の田口、同5位のマイコラスが投げる試合はそれほど援護がなくとも勝てるが、投手力がガクンと落ちる先発4番手以降を、打力で期待できる宇佐見とのバッテリーにすることでカバーしようという寸法だ。

「2番セカンド・マギー」という“奥の手”で打線を活性化させた由伸監督だが、果たしてさらなる起爆剤となるのか。今後の選手起用が注目される。

最終更新:8/11(金) 18:47
東スポWeb