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PKO日報「堂々巡りで不毛だ」 閉会中審査で建設的議論なく

8/11(金) 7:55配信

産経新聞

 南スーダン国連平和維持活動(PKO)の日報問題をめぐり、10日に行われた衆参両院での閉会中審査では新たな事実が判明することはなかった。日報の公開のあり方などに関する建設的な質疑は乏しく、防衛省内からは「堂々巡りで不毛だ」(幹部)との声が上がった。

 審査で野党側の質問は稲田朋美元防衛相の関与に集中したが、小野寺五典防衛相らは従来通りの説明にとどめた。防衛省幹部は「防衛監察本部の監察結果の範囲内でしか答えられないのが当然だ。これで日報問題に区切りをつけたい」と話す。

 日報問題は、政府軍と反政府勢力の「戦闘」という記述が日報にあったことが発端。その記述が停戦合意を要件の一つとするPKO参加5原則に反し、部隊の撤退につながりかねないと懸念した陸自が当初、日報を開示しなかった原因とされ、自衛隊幹部は「実態に則した参加原則に見直すよう求める質疑が乏しかった」と不満を示す。

 防衛省は再発防止策として情報公開や文書管理のあり方を見直すが、日報であれば分量は1日約100ページに及ぶ。全てを公開すれば自衛隊の情報収集と情勢分析、活動状況といった「手の内」を明かすことになり、隊員を危険にさらしかねない。「膨大な文書の中から公開部分と非公開部分を線引きする作業は簡単ではない」(自衛隊OB)とされ、そうした問題で建設的な議論が活発に交わされることもなかった。

最終更新:8/11(金) 7:55
産経新聞