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鳥獣害対策 金属製格子にシート 小型も侵入軽減 山口県農林総合技術センター

8/11(金) 11:30配信

日本農業新聞

 山口県農林総合技術センターは、地面に設置して鹿やイノシシなどの侵入を防ぐ金属製格子「グレーチング」を切れ込みのあるシートで覆うと、小型獣にも効果が高まることを突き止めた。グレーチングを通ることが多かったタヌキの侵入回数を3分の1に減らせた。切れ込みのあるシートで隠すことで“落とし穴”のように見せ、恐怖感をあおるとみられる。

 グレーチングは防護柵の出入り口に設置し、野生動物の侵入を防ぐ。鹿やイノシシはひづめがはまるため、グレーチングを嫌って通らないが、タヌキやキツネ、イタチなどは通ってしまう。

 同センターは、雪でグレーチングが隠れると小型獣が避けるのをヒントに、ブルーシートで覆う方法を考案。シートはグレーチングの目合い(長さ9センチ、幅5.5センチ)に合わせ長さ7センチ、幅3センチ程度の切れ込みを入れる。知らずに小型獣が踏み込むと、切れ込みから足が落ちる仕組みだ。

 小型獣の中でもグレーチングの効果が低かったタヌキを調べた結果、シートなしの侵入回数は60日間で337回だったが、シート被覆では同119回と3分の1に減った。大型獣への効果は変わらないとみる。

 同センターは、身近な素材で効果が高められる技術として特許を出願。「迷彩模様など目立たない素材を使えば、効果がより高まるかもしれない」(経営技術研究室)と話す。

日本農業新聞

最終更新:8/11(金) 11:30
日本農業新聞