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Anly「存在を自分の中で感じていれば」新譜に込めたメッセージ

8/11(金) 12:20配信

MusicVoice

 シンガーソングライターのAnlyが9日に、6thシングル「北斗七星」をリリース。2015年に松坂桃李主演ドラマ『サイレーン 刑事×彼女×完全悪女』の主題歌「太陽に笑え」でメジャーデビュー。3月にはスキマスイッチとのコラボで「この闇を照らす光のむこうに」を発表し、大きな話題になった。今作では、Anlyが生まれる前に亡くなったお兄さんを思い、「その人の存在を自分の中で感じていれば、そばにいなくてもいるような気持ちになれる」という気持ちを曲に込めたと話す。「北斗七星」制作の経緯や、地元をテーマに書いたカップリング曲「ie」、6月に開催した1stツアーで感じたことなど話を聞いた。

私にとってこの曲はずっと自分の側にいてくれる

――「北斗七星」は、高校生の時に作った曲だそうですね。

 いちばん最初のきっかけは、小学校5年生くらいの時に、実は私には、私が生まれる前に亡くなった兄がいたことを知ったことです。ちょうどシンガーソングライターとして、曲を作ったり歌ったりする人になりたいと思い始めていた時期だったので、じゃあ兄のことを曲にしよう、と。やさしい曲を作りたいというイメージはあったのですが、でもその時は、まだギターも曲作りも技術がなかったので上手く出来なくて。それから何年か経った高校生の時に、夕暮れを見ながら気持ちが高まり「書けそうだ」と思って作りました。

――切なさと温かさがある曲。聴く人にとっては、それぞれの中で、離れてしまった人への気持ちを重ねて聴いてほしいですね。

 そうですね。私自身、顔も見たことないし、声も聴いたことないお兄さんですけど。兄がいると聞いた時から、星を見ても数字を見ても、いろんな形で私にメッセージやエールを贈ってくれていると、感じるようになりました。その人の存在を自分の中で感じていれば、そばにいなくてもいるような気持ちになれると言うことが、この曲のテーマになっています。

――地元では、北斗七星が見えるのですか?

 島からもすごくキレイに見えますよ。よく星を見る会みたいなことをやって。流星群が来る日は、知り合いを集めてギターを弾いたりバーベキューしたりしていました。だから星は、すごく身近にあって、星に関係した言葉は、以前から自然と歌詞の中に出て来ることが多かったです。

――その北斗七星が、いつでも見守ってくれているという意味で、タイトルに「北斗七星」と付けたんですね。

 でも、そういう意味を実感したのは、わりと最近になってからです。たまたま星について書かれた本を手に取ったら、1ページ目に北斗七星のことが書いてあって。星座の説明と共に花言葉みたいな感じで、星言葉のようなことが書いてあって。1年中見られる星座で、あなたが寂しいとか辛いとか孤独だと思っても、北斗七星が見守ってくれているように、必ず誰かが見てくれていますよ、と。

 高校生の時は、星座の意味とかは意識せずにパッと思いついて付けていて。自分でも「何でこのタイトルにしたのかな?」と、不思議に思っていました。でもこの本を読んで、この曲にもそういう意味があるなと、改めて気づかされた感じでした。

――最初から、導かれていたのかもしれないですね。あと、イントロで「きらきら星」のメロディが出てくるのが、かわいいですね。

 高校生の時から、この曲をやる前に「きらきら星」を弾くことをやっていたので、自然とそういう構成になりました。出てくる楽器もフレーズも当時とほとんど変わっていないので、17歳の時に受けたインスピレーションのまま、今の私が歌っている感じですね。

――最初は弾き語りで、途中からバンドサウンドになる構成も感動的ですね。

 最初はピアノだけでも良いかもと思ったのですが、アコギを弾いていないのは私っぽくないかな? と思って、1番はアコギとピアノで弾き語りっぽくしました。イメージで言うと、弾き語りの1番は、私の地元の伊江島(沖縄)の夜空です。音が積み重なってバンドサウンドになる2番は、ジャケット写真の撮影をした長野県阿智村の満開の星空のイメージです。

――デビュー前と後の、両方のAnlyさんがいる曲ですね。そう言えば、Anlyさんのサインには、北斗七星の絵が描かれていて。

 以前からトレードマークみたいに書いていて、よく「北斗七星」という曲はないの? と聞かれて。やっと、みなさんにサインに描く北斗七星の由来を知ってもらえてすごく嬉しいです。

――Anlyさんを代表する曲になりそうですね。

 そうなったら嬉しいです。私にとってこの曲は、ずっと自分の側にいてくれる感覚で、私のお兄さんそのものです。すごく私の気持ちがいっぱい詰まった曲なので、それをみなさんがどんな風に受け止めてくれるか不安もありますが……。これをみなさんに向けて歌うことで、誰かに寄り添うことが出来て、みなさんにとっても大切な曲になってくれたら嬉しいです。

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最終更新:8/11(金) 12:20
MusicVoice