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サカナクション山口「曲名俳句」で風情を感じる

8/11(金) 20:01配信

TOKYO FM+

サカナクションの山口一郎がTOKYO FMのレギュラー番組に出演。リスナーから募集した“曲名俳句”を解説しました。

“曲名俳句”とは、俳句(五・七・五)で、季語が曲名の俳句のことです。

『夏の夜 空駆けてゆく R.Y.U.S.E.I群』
(RN:魚民女子/女性/17/福岡)

夏の夜に空を駆けていく流星群……三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBEの「R.Y.U.S.E.I.」というタイトルをとり、この句を詠み上げています。流星群というのは、時折、空を漂うものであり、人を惹きつけるものである……と。流星群が来るとYahoo! ニュースにも載りますね。そういう一時の素晴らしい一瞬を、夏の夜に魚民女子は感じているわけですね。とても風情があると思う。

『最後の夏 終わらせたくない モーメント』
(RN:全部ゼロ/男性/16/岩手県)

この「Moment」という曲は、SMAPの曲であります。しかも、サカナクション(山口一郎)が書き下ろした曲のタイトルでございます。これは、ロンドン五輪の応援曲だったわけです。句の内容は、夏のオリンピックにもかかっている。16才の全部ゼロの、中学校最後の夏を回顧し、夏のオリンピックへの想いも重ね、そのレイヤー感がこの句の重みを増している。

『いざ四国 渚を駆けて ひとり旅』
スピッツの渚という曲を流しながら旅をしたのを詠みました。(RN:我輩はエコである/男性/17/三重県)

この句の素晴らしさは、17才という若さで一人旅……旅に出て、自分を高めようと、自分の思い出をセンチメンタルの中でしっかりと根付かせようと。そして、スピッツの「渚」という曲の爽やかさが四国の風景を思い出させてくれる……75点! 急に得点制になったな(笑)。

『揺れ動く フロア今夜は ブギー・バック』
(RN:いのろう/男性/16/埼玉県)

この句は、2節目と3節目に曲のタイトルがかかっている……繋がっているところに素晴らしさがある。ただ、一言言いたいことがある! この句は、この曲の中の風景である、16歳の男子がフロアに行って踊っていることは想像しにくい。だからイメージだな……ひょっとして、先生(山口)が主催した未成年も参加可能なクラブイベント「NF」に来て感じたことであれば、一言、注釈を入れてくれるとこの句の意味がわかってくる……もしかしたら、早く大人になりたいという切実な想いがこの句の中に込められている……それか、踊ることが恥ずかしい自分が、揺れ動くフロアを眺めている……そういった精神状態を俯瞰でこの句で表現しているのかもしれない。……60点。

『頼みます 転売なんて もうやmellow』
(RN:さかなのわた/女性/15/千葉県)

……これ、ダジャレだな(笑)。これはサカナクションの「mellow」って曲だな……ははは(笑)。転売はよくないな。今の音楽業界の時事ネタが句の中に入っているのは俳句の中の面白みではあるけど……(歌のメロディーに合わせて)……♪もうやmellow……40点(笑)。

(TOKYO FM「SCHOOL OF LOCK! サカナLOCKS!」8月10日放送より)

最終更新:8/11(金) 20:01
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