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クレが語るSPORTの読み方...欧州スポーツ紙の『色』とは?

8/11(金) 20:50配信

SPORT.es

突然ですが、『SPORT』はバルセロニスタによるバルセロニスタの為のメディアです。
これは、『SPORT』の新しい宣伝文句ではありません。
何故、こんな事を突然言い出すのかといいますと。。。
ある日、『SPORT』がレアル・マドリードへの批判的記事を載せた時にあるユーザー投稿に、メディアなんだからフェアな記事を載せるべき!的書き込みがされていました。
更に上乗せで多くの人が『いいね!』と反応をしていました。

いやいや違うでしょ~、『SPORT』なんだから当たり前でしょう、これでいいでしょ~、と思った次第でありまして。
ただ、もしかしたらまだ一部の日本のフットボールファンの方達には『SPORT』や『EMD』、『AS』などスペインのスポーツ紙の立ち位置をご存じない方たちもいるのでは?と、ふと思いまして、今回は『SPORT』を擁護する為では無く、欧州フットボールをより深く楽しむための1人のファンとしての『立ち位置』とは何か?を考えてみました。

改めて言うまでもありませんが、欧州各国のスポーツ紙のほとんどはフットボールネタなのですが、そのどれも120%、贔屓チームを明確に謳っています。バルセロナでは『SPORT』、『EL MUNDO DEPORTIVO』等がそれです。

ほとんどの読者がCULEなのですからマドリー視点は一切ありません。また、それでは売れません。スペインだけではなく、恐らく欧州にはフェアな立場のスポーツ紙というものが無いかもしれません。

強いて言うならば、フランスの『L’Equipe』、イタリアの『La Gazzetta dello Sport』位でしょうか、でもこれらも偏り感は否めません。

しかし、スポーツ紙はそれでよいのではないかと思います。元々、欧州は歴史的には都市国家文化が発展して今日の形を成しています。
そして、その象徴が各地域のフットボールクラブとなるわけです。欧州人は誰もが、我が街が一番だと信じており、子供の頃から我が街のチームを愛する環境にいます。当然、ファンだけではなく、メディアも地域を基盤に発展し、一緒になって『立ち位置』を明確にすることで熱を煽ります。

日本から欧州のフットボールをフォローするのであれば、自分の愛するチームの成り立ち、歴史、因縁を学び、その中に入り込むことで、より一層深い楽しみを味わう事ができるのでは無いでしょうか。
思いっきり偏った論調で、宿敵マドリーを批判する『SPORT』の立ち位置は極めて正しいと言えます。
『SPORT』は100%CULEの為のメディアなのです。

試合後の採点表であっても『SPORT』と『AS』では全く違います。マドリーが奪ったゴールは、やれオフサイドだ、ハンドだ、PKだと難癖をつけます。でも、これが面白いのですから、目くじらを立ててフェアじゃない、云々と声を上げるのは野暮というものです。

正統派のCULEは一週間を快適に、気持ちよく過ごすため、毎朝バルでCORTADO(エスプレッソ)をすすりながらマドリーをぼろ糞に書いている『SPORT』の記事を喜んで読むのです。

CR7のスキャンダルなんてのは大好物です。でも、同じ事がマドリードの朝でも起きているのですから。
彼らも暗ーいマドリードの片隅のバルで陰気にチュロスをかじりながらバルサをこき下ろしたASの記事を読んでいるのです。

時に日本には「バルサもマドリーも両方好き!リーガが好きなんです!」なんていうファンもいらっしゃいます。スペイン人には、その様な方は恐らくいないでしょう。皆さん濃淡はあれど、それぞれの『色』を持っています。
もちろん、各人の楽しみ方があるので『リーガ好きです!』も否定はしませんが、思い切ってどこかの『色』に染まり、超一方的な視点で特定のチームをサポートする。そこに人生そのものを重ね合わせ、一緒に一喜一憂するという楽しみ方もありますよ。

我がPBJはそんな感じでBRAUGRANA(ブラウグラナ)色に染まった人達ばかりの偏った集まりですから。
これをお読みの皆様もどこか『色』を決めて、思いっきり偏りながらフットボールを楽しんではいかがでしょうか。

【寄稿:PENYA F.C.BARCELONA JAPAN】

SPORT.es

最終更新:8/11(金) 20:50
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