ここから本文です

名優キリアン・マーフィーが語る映画『ダンケルク』への想い「心を動かされてほしい」

8/11(金) 10:00配信

クランクイン!

 圧倒的な映像表現と斬新な世界観で観る者を驚愕させてきたクリストファー・ノーラン監督が、初めて実話に挑み、史上最大の救出作戦を描いた映画『ダンケルク』が9月9日に全国公開を迎える。今回、『ダークナイト』シリーズや『インセプション』に続いてノーラン監督作品への出演を果たした英国俳優キリアン・マーフィーがインタビューに応じ、自身の役柄やノーラン監督の魅力について思いを語った。

【関連】キリアン・マーフィー&『ダンケルク』フォトギャラリー


 第二次大戦にて遂行され、史上最大の救出作戦として未だに語り継がれる「ダンケルクの戦い」を描く本作で、ドーバー海峡に漂流する“謎の英国兵士”を演じているキリアンは「僕は第二次世界大戦では中立国だったアイルランド出身で、あの作戦についての知識はかなり限定的なものだった。その後、リサーチをしてもっと学んだ。あれは第二次世界大戦においても、イギリスの歴史全部においても、まさに特別な出来事」と語る。

 「戦時中の攻撃が悲惨なまでに失敗した結果、何十万もの兵士がフランスの海岸で身動きがとれなくなった。でも、人々が決死の覚悟で彼らを生還させようとしたことでその失敗を挽回できた。それが“ダンケルクの奇跡”だ」と解説するキリアンは、「極限状態にあり、絶望的な戦いのなかで敢行されたこの大規模撤退作戦は、国を団結させ、個々の兵士たち、そして救出に駆けつけた人々の犠牲心と英雄的行為を呼び、最終的には、作戦を成功させることができたんだ」と感慨深そうに話す。

 自身が演じた“謎の英国兵士”については「無数の兵士たちの体験を象徴していると思う。それは戦争というものが人に与えうる深い感情的・心理的なダメージなんだ」と分析。また、「この映画は、ダンケルクで起きている出来事全体に及ぶ交錯する複数のストーリーを描いていく。ノーラン映画ならではの映画で、それらの異なるストーリーは同じ時間軸では展開しない。それぞれにふさわしいペース――陸地の1週間、海上の1日、そして空の1時間――があり、僕のキャラクターはその2つの時間軸の中で登場することになる」と役回りを明かした。

 ノーラン作品の撮影現場で最も感銘を受ける点に話が及ぶと、キリアンは「彼のビジョン。映画に対する熱烈な意欲。そして映画全般に関する包括的な理解力だね」と回答。「映像的に特出している監督、俳優、その演技に関してとても理解が深い監督、そして脚本の理解が優れている監督がいるが、クリスはそのすべてを把握している」とノーラン監督の魅力を語る彼は、「人々が胸を躍らせ、理屈抜きにこの映画に引き込まれるといいなと思う。最終的には映画全体を支えるヒューマン・ストーリーに心を動かされてほしい」と本作の公開に期待を込める。果たして、キリアンは謎の英国兵士をどう演じたのか? そしてノーラン監督は、ダンケルクの戦いをいかに描き出したのか? その真実は、ぜひ劇場で確かめてほしい。

 映画『ダンケルク』は9月9日公開。

最終更新:8/11(金) 15:54
クランクイン!