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【特集】発見相次ぐ外来種カブトムシ&クワガタ いないはずがなぜ?

8/11(金) 17:16配信

毎日放送

森や公園などで見かけるカブトムシやクワガタムシ。いろいろな種類がありますが、外来種の輸入が解禁になったことでヘラクレスオオカブトやグランディスオオクワガタといった日本の在来種よりも大きなものも飼育できるようになりました。大事に飼えば問題はないのですが、中には自然に放す人もいて、日本の在来種に影響を与えるのではと危惧する声もあがっています。

いるはずないのに…発見相次ぐ

兵庫県伊丹市の昆陽池公園。3年前、公園内のトイレで見つかったのが…“オオクワガタ”です。通常、国内にいるオオクワガタに比べ、大顎の中ほどにある「内歯」と呼ばれる突起が内側に向いています。クワガタに詳しい伊丹市昆虫館の田中良尚さんはこれは明らかに日本の在来種ではないと指摘します。

「おそらく外国のオオクワガタだろうと。東南アジアのグランディスオオクワガタとか」(伊丹市昆虫館 田中良尚学芸員)

グランディス=雄大という名を持つこのクワガタは東南アジアに生息しています。日本の在来種よりも大きいのが特徴です。さらに2015年、同じ公園内で見つかったヒラタクワガタ。横幅が広くがっしりしていて、沖縄のヒラタクワガタではないかといいます。実は近年、森や公園などで本来いるはずのないカブトやクワガタの発見が相次いでいるのです。

「ネットで簡単に購入できる」外来種が見つかる背景

約20年前に輸入が解禁された外国産のカブトとクワガタ。ムシが題材のゲームの影響やインターネット通販の普及などで飼育人口が急激に増えました。大阪府池田市で世界のカブトやクワガタを扱う昆虫ショップを経営する曽我忠さんも、外国産の解禁に心躍らせたひとりです。

「はじめに外国産にひかれたのはアンタレスオオクワガタ。本当に好きで好きでビデオも買ったし。(手に持ちながら)これはテイオウヒラタっていうんですけど、これはこれでの形状がかっこいい。ヒラタはいろんな顎の形状があってどんどん深みにはまってしまう」(昆虫ショップ「ネシア」 曽我忠さん)

曽我さんは外来種が見つかる背景について次のように話します。

「うちのお店もそうなんですけど、お店よりいまはネット通販の時代なので簡単に外国産が買えるので、買って子どもがいらないというとお母さんは自然に放してあげようとする」(曽我忠さん)

曽我さんの店にも7月、お客さんが珍しいクワガタを捕まえたと持ち込んできたといいます。

「お客さんが『はじめタマムシがとまっているのかと思った』と、近くに寄ったらニジイロクワガタだったと」(曽我忠さん)

オーストラリアなどに生息するニジイロクワガタはもともと気候が日本と近いところに生息しているため、日本でも生き残る可能性があるのではないかと曽我さんは言います。

「もしペアで放虫されたら(子孫が)日本で育つかもわからない」(曽我忠さん)

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最終更新:8/11(金) 17:16
毎日放送