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サニブラウン悔し7位!右太もも裏側にまさかの痛み/世界陸上

8/12(土) 7:00配信

サンケイスポーツ

 陸上・世界選手権第7日(10日=日本時間11日、ロンドン)第7日に行われた男子200メートル決勝に、史上最年少で進出したサニブラウン・ハキーム(18)=東京陸協=は20秒63で7位だった。日本勢で2003年大会銅メダルの末続慎吾以来の表彰台はならなかった。ラミル・グリエフ(27)が20秒09でトルコ勢の大会史上初の金メダルに輝いた。

 夢の大舞台でゴールしたサニブラウンは、落胆の表情でしゃがみ込み、モニターを見上げた。

 「決勝にいけたとはいえ、悔しい。勝負できなきゃ、面白くない」

 200メートル決勝の、前半100メートルは上々だった。「自分より速く走る人はいない」と勢いよく飛び出すと、力強く腕を振って伸びやかに加速。カーブを抜ける時点では強豪たちとほぼ横一線。メダルを争える位置だった。

 だが、そこで異変が。予選時から違和感があった右太もも裏側が痛み出した。必死の形相で脚を運ぶが、どんどん引き離され、ブービーを争う形でフィニッシュ。「ラスト100メートルは脚が痛くて全然動かなかった。食らい付けなかった」と無念そうに話した。

 素直な性格と向上心の高さが躍進の源。「言ったことをすぐ吸収する。聞く力がある」とはオランダで指導するレイダー・コーチだ。100メートルでは予選で10秒05と好走しながら、より高いレベルを狙うために準決勝でスタートを修正。飛び出す角度を低くしたことが結果的にミスを招いたが、変化を恐れない貪欲さが進化につながっている。

 2020年東京五輪で日本短距離陣のエースを担うと期待される存在に急成長。それだけに日本陸連の伊東浩司強化委員長は、12日の400メートルリレーに起用しない方針を示した。レイダー・コーチとも話し合い、「無理をさせたくないのが双方の考え。大切な選手なので」と大事を取る。

 秋からは米国の名門、フロリダ大で走りを磨く。「東京五輪に向けてまたレベルが上がっていく。決勝に出てメダルを取れるようにしたい」。18歳は貪欲に成長を目指す。