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<小野憲史のゲーム時評>ヤフーの「ゲームプラス」 アップルとグーグルに続けるか

8/13(日) 11:00配信

まんたんウェブ

 超硬派のゲーム雑誌「ゲーム批評」の元編集長で、ゲーム開発と産業を支援するNPO法人「国際ゲーム開発者協会日本(IGDA日本)」元代表の小野憲史さんが、ゲーム業界の現在を語る「小野憲史のゲーム時評」。今回は、ヤフーの新サービス「Yahoo!ゲーム ゲームプラス」について語ります。

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 テレビゲームはアメリカで生まれ、日本で育ち、そこから世界に展開したプラットフォームビジネスだ。実際、1990年代まで日本のテレビゲーム産業が世界を席巻できた理由の一つに、任天堂とセガ、ソニーの日本企業でプラットフォームホルダーが占められていた時代がある。もっとも近年では海外企業の強さが目立ち、日本企業は肩身が狭い。

 特にスマホゲームでは、アップルとグーグルという二大プラットフォームホルダーの意向に従わなければビジネスができないのが現状だ。こうした中、2017年7月にヤフーが始めたゲームプラスが業界から注目を集めているのも、自然な流れだといえる。久々に登場した国産ゲームプラットフォームだからだ。

 ゲームプラスの特徴は、インターネットのブラウザーでゲームを遊ばせることだ。ブラウザーが動く端末であれば原則として機種を問わずに、ゲームをインストールすることなくプレーでき、機種をまたいでセーブデータなどの共有もできる。7月18日の発表会では大手から中小まで52社が参入を表明。特にスクウェア・エニックスは看板の「ファイナルファンタジー」シリーズを投入するなど意欲的だ。

 さて、ゲームプラットフォームには、サイクルがある。普及率が低い初期段階では、ソフトを供給するサードパーティーには先行投資の意味合いが大きい。時にはプラットフォームホルダーが身銭を切って大作ソフトを投入し、普及率を高める必要がある。普及率が一定値を超えると、普及率の増加が参入者の増加を呼び、さらなる普及率増加の要因になるという好循環が発生する。

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最終更新:8/13(日) 14:40
まんたんウェブ

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