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米朝威嚇応酬、緊張続く=トランプ氏「臨戦態勢」―外交解決方針も糸口見えず

8/12(土) 17:31配信

時事通信

 【ワシントン時事】米国と北朝鮮が、激しい威嚇の応酬を繰り広げている。

 米領グアム島周辺に向けた弾道ミサイル発射計画を公表した北朝鮮に対し、トランプ大統領は「臨戦態勢」を強調。米側は依然、外交と制裁を通じた問題解決を目指す方針を維持しているが、対話の糸口は見えておらず、緊張はしばらく続きそうだ。

〔写真特集〕B1ランサー爆撃機

 トランプ氏は11日、グアム周辺へのミサイル発射計画に関し、ツイッターに「軍事的解決の準備は万全」と投稿。米領が攻撃されたと見なせば反撃する構えを強調した。記者団に投稿の真意を問われると「(北朝鮮指導部が)言葉通りに理解することを望む。極めて簡単に理解できる言葉だ」と説明した。

 北朝鮮の戦略軍司令官はこれより先、軍事的解決を示唆したトランプ氏を「ゴルフ場にこもり、情勢を全く判断できていない」と糾弾。「理性的な思考ができない者とは正常な対話はできず、絶対的な力で抑えなければならない」とも主張し、一触即発の空気すら漂う応酬が続いている。

 ただ、米国が軍事的解決の方針にかじを切ったわけではない。ティラーソン国務長官は「外交解決の方が望ましいと考えていると、大統領は明確にしている」と強調。マティス国防長官も「米国の取り組みは外交が主導し、外交面で結果を生んでいる」と述べ、当面は非軍事での解決を目指すべきだと訴えている。

 トランプ氏自身、記者団に「米国は戦争するつもりか」と質問され「あなたは答えを知っているだろう」とはぐらかした。

 とはいえ、対話を通じた解決への動きは見えていない。複数の米メディアは11日、米朝当局がニューヨークの外交チャンネルを通じた接触を維持していると報じたが、これまでの経緯を見る限り、核・ミサイル問題に関して有効に機能していないのは明らかだ。

 北朝鮮は、8月中旬までにグアム周辺へのミサイル発射計画を完成させると予告。21日からは、朝鮮半島有事を想定した定例の米韓合同軍事演習「乙支(ウルチ)フリーダムガーディアン」が始まる。昨年は演習中に北朝鮮が潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を発射しており、今年も挑発行為への懸念は続くとみられる。 

最終更新:8/14(月) 9:09
時事通信