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神戸国際大付の2年・谷口、殊勲アーチ2連発

8/13(日) 6:04配信

スポーツ報知

◆第99回全国高等学校野球選手権大会第5日 ▽2回戦 神戸国際大付5―4北海(12日・甲子園)

 神戸国際大付(兵庫)が、「田舎から来た救世主」こと谷口嘉紀中堅手(2年)の2打席連続本塁打で夏初勝利。16強一番乗りを決めた。1点を追う6回に左中間へ同点ソロを放つと、2―4の7回には右翼へ決勝の逆転3ラン。2年生での夏2打席連続本塁打は1948年の学制改革以降6人目で、ともに殊勲弾は春夏通じて初の快挙となった。

 高校野球の聖地に救世主が現れた。まずは1点を追う6回先頭だ。谷口は、初球のストレートを強振。白球は左中間席に着弾する同点ソロとなった。勢いは止まらない。2点を勝ち越された7回1死一、三塁。今度は右翼席にたたき込んだ。逆方向の一発は自身初。2打席連続弾で競り勝ち、チームは夏の甲子園初勝利。3回戦進出一番乗りを決めた。

 「1勝できたのがうれしい。歴史の1ページ。何とかしたいと思っていた」。そう胸を張った男のグラブには、刺しゅうで「田舎から来た救世主」と書かれてある。兵庫・丹波市生まれの強打者が、文字通りの活躍で白星を呼んだ。

 “師匠”からの助言が奏功した。5回終了後、ピン芸人・あばれる君似でおなじみのプロ注目捕手・猪田和希から「左足上げすぎてキショい(気色悪い)から。そんなに上げなくていい」と声をかけられた。アドバイス通り、左足を上げる高さを半分程度に抑えたことでタイミングが取りやすくなり、6、7回の2打席連続殊勲弾につながった。

 日頃から猪田の打撃を参考にし、夜には一緒に素振りを行う。ベンチで出迎えた猪田は「キショ」と一言。それでも谷口は「ほめ言葉? そうですね。言われるとうれしい」と照れた。

 2年生の夏の甲子園2打席連発は、82年の池田・水野雄仁(現スポーツ報知評論家)、08年の横浜・筒香嘉智(現DeNA)に並ぶ6人目。ともに殊勲弾は春夏通じて初だ。谷口は1年生だった昨秋の近畿大会からベンチ入り。準決勝の大阪桐蔭戦では9回に代打で登場し、同点弾を放つなど非凡な長打力を見せていた。

 初戦敗退した今春のセンバツでは4打数無安打。悔しさを胸に、練習に励んできた。8強入りを懸けた3回戦は、3打席連続弾の可能性も残る。「それは狙ってないです」と苦笑いを浮かべる一方で、「自分が打てない時には猪田さんが打ってチームを助けてきた。次は自分が助けたい」と谷口。人口6万5000人の丹波市から一気に全国区へ。夏のニューヒーローに名乗りを上げた。(種村 亮)

 ◆谷口 嘉紀(たにぐち・よしき)

 ★生まれとサイズ 2000年11月11日、兵庫・丹波市生まれ。16歳。177センチ、76キロ。右投右打。50メートル走6秒1、遠投110メートル。

 ★球歴 小2から「柏原スターズ」で野球を始める。中学時代は「氷上ボーイズ」でプレー。ポジションはともに投手だったが、右ひじを痛めたことから高校では外野手転向。

 ★肉体美 部員によるとチーム1、2位を争うボディーの持ち主で、腹筋は6つに割れている。筋トレにも熱心で「鏡の前でよくポーズを決めている」との声も。

 ★中学では陸上部 県大会では200メートルで入賞した経験も。最年少で世界陸上の200メートル決勝に進出したサニブラウン・ハキームのレースは宿舎で観戦し、刺激を受けた。

 ★好物 マクドナルドとしょうゆラーメンがお気に入り。好きな芸能人は女優の高畑充希。

最終更新:8/13(日) 8:29
スポーツ報知

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