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「楽しいから、やめられない」 ブラック部活動がなくならない意外すぎる理由

8/12(土) 10:04配信

BuzzFeed Japan

休む間も無く「本業」をこなしながら、職場の「自主活動」に当然のごとく参加を求められ、朝と夕、土日も、夏休みも明け暮れる。いわゆるブラック部活動問題だ。自主活動だから際限なく、のめり込む。この現状を変えるために、専門家は「部活動を管理しよう」と訴える。【石戸諭 / BuzzFeed News】

部活動に疑問を持つ教員たちがインターネット上で声を上げている。問題はあきらかなのになぜ無くならないのか?

ブラックな職場の「温床」。部活動が問題視されている。データをみれば、それも当然の成り行きだ。

2017年4月に発表された、文科省の教員勤務実態調査によれば、中学教員が休日、部活動に費やす時間は2時間10分で、10年前と比べて1時間以上伸びている。

土日は練習だけでなく、練習試合、公式の大会とイベントも多く組まれ、1日が潰れていくことも珍しくない。

ある現役教員は、こう漏らす。「多くの教員も保護者も部活を学校の《当然の業務》として受け入れています。本当は違うって知っているほうが少ないのでは?」

部活動はそもそも正規に生徒に教えるべき事項ではない。

つまり「教育課程外」で、そして教員の「勤務時間外」に取り組んでいることになっている。教員は制度上、部活動の指導を「自主的」にやっている。

部活動問題の研究を続け、新刊『ブラック部活動』(東洋館出版社)を出版した名古屋大大学院准教授の内田良さんは「《自主性》という言葉に問題が詰まっている」と話す。

どういうことか。

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自主性と聞くと、私たちはとても美化して受け取りがちです。

自発的に取り組んでいるから良いことだ。好きなことに、のめり込んでいるんだから、いいじゃないかと捉えがちです。

しかし、教育現場の実態はどうでしょうか?

自主的といいながら、部活動を強制加入としている都道府県は少なくありません。

先生たちも同じです。みんなが必ず受け持たないと、部活顧問を持っている先生と、持っていない先生との間で負担に差が生じる。

だから、みんなで応分に負担をしようといって、全員が何らかの顧問をやるようにという慣行が全国でまかり通っています。

これは実質的には強制です。

教育制度からみると、部活動はいってみれば、補習と同じ。自主的だから、必ずしもやらなくていいし、やってもいい。

つまり、授業ではない《グレーゾーン》です。それにもかかわらず《やらないといけない》と思われていること。ここが第一の問題です。
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最終更新:8/12(土) 10:04
BuzzFeed Japan

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