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墓石、正しく手入れを お酒掛けると黒ずむ原因に あす13日盆入り

8/12(土) 14:16配信

十勝毎日新聞 電子版

 あす13日から盆入り。ご先祖様を供養しようと、墓参りが年間の中で最も多いのがお盆の時期。宗教や宗派により、作法や念仏など異なる点はあるものの、墓参りの基本は共通する。注意点や墓石の手入れの仕方などについて、墓石を製造販売する帯広市内の森石材(西1南1)の森隆裕代表取締役(61)に聞いた。

 お盆の墓参りは13日(迎え盆)から16日(送り盆)までの間に行うのが通例。ただ近年では「事前の雑草取りや盆休みに旅行に行くなど、時期をずらす人も多い」。

 お参りの前には、墓石をきれいにしよう。初めに、ご先祖様へごあいさつ。墓石のちりやほこりをブラシなどで取り除き、雑巾で水拭きをする。文字の溝は歯ブラシやはけなどを使うと便利。「文字の溝には、クモの巣やマイマイガの卵が産卵されているなど、意外と汚れが多い」。周辺の雑草抜きも行う。

 墓石の扱いで注意したいのは、「生前にお酒が好きだからとビールや日本酒を墓石に掛けること」。日に焼けて黒ずむ原因になるので、「掛けないで」と話す。他にも、ろうそくを放置すると暑い時期ならろうが溶け、石にこびり付いて取れなくなることも。お清めの塩をまくのは、墓石にくっついて染みになる。また、供え物は放置するとカラスの格好の餌となるので、持ち帰りを呼び掛けている。

 墓石のつなぎ目をモルタルで埋める「目地」の補修も必要だ。中に水が入ってたまったり、墓石がガタガタ動いて破損の原因になる。「ホームセンターで補修道具を購入するか、墓石店にご相談を」と話す。

 墓は基礎のコンクリート部分が約200年の耐用で、墓石は200~300年の寿命と半永久的。「日頃の丁寧な手入れと定期的な点検で、長く大切に扱ってほしい」と話した。

 啓発看板の設置や広報などでの呼び掛けもあり、墓地内に放置される供え物や供花などの量は近年、減少傾向にある。

 墓地を管理する帯広市戸籍住民課によると、お盆明けの清掃で回収される供え物や供花の量は、市内7カ所の墓地で2011年が1万4800リットルだったのに対し、15年は約7%減の1万3800リットル。同課の高橋利夫課長は「供え物を持ち帰る習慣が少しずつ定着している」と話した。

 一方で、気を付けたいのが墓参り中の車上荒らし。つつじが丘霊園や緑ケ丘墓地などの墓地管理人の柴田文雄さんによると、この3年ぐらい毎年、大規模な墓地で数件発生しているという。「10~15分の短い時間、遠くには行かないからと鍵を掛けないで離れる人が多い。油断はしないで」と注意を呼び掛けている。(藤島諒司)

十勝毎日新聞