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「当たり前」のことが子どもの自己肯定感を高める [やる気を引き出すコーチング]

8/12(土) 12:02配信

ベネッセ 教育情報サイト

「自己肯定感が低い生徒が多いので、ぜひ、自分に自信が持てるようなお話をお願いします」と、中学校や高校から講演を依頼されることがよくあります。
確かに、自信に満ち溢れ、自分の将来に可能性を感じている子どもには、なかなか出会えません。なぜなのでしょう?原因を分析すると、いろいろありそうですが、先日、あるピアノの先生から、おもしろいお話をうかがいましたので、今回は、そこから感じたことをお伝えしたいと思います。

来ただけでOKのピアノ教室

「うちのピアノ教室は、もう、レッスンに来てくれただけでOK!の教室なんです。どれだけ練習してきたかとか、どれだけ上達したかは二の次です。生徒さんが来てくれたら、『今日も寒い中、よく来てくれたね~!先生、すっごく嬉しいよ~!』と大歓迎するところから始めます。そのまま、学校であったことを話し始める子もいます。おしゃべりだけで、レッスン時間が終わってしまうこともあります。ピアノ教室としては、どうなんだろう?と思いますが、以前よりは、各々のペースで、各々の目標に向かって、楽しそうに練習するようになりました。

え?以前ですか?以前は、少しでも遅刻してきたら、『どうして遅れたの?』って、私がすごい剣幕で怒鳴っていたので、レッスンの雰囲気がすごく悪かったんです。『もっと練習させて、どんどんコンクールに出させて、良い賞をとらせるのが私の役割!』と思っていたので、寸暇を惜しんで練習させるのがよいことだと思っていました。

でも、それは、私の目標であって、子どもによって、目指すところが違うんですよね。コーチングを学んでからは、『この子はどうなりたいのか?どうしたいのか?』にしっかり耳を傾け、まず、『教室に来てくれたことだけですばらしい!』と認められるようになりました。

そうしたら、自分のレベルをはるかに超える楽譜を持ってきて、『先生、学校の合唱コンクールで、どうしても、この曲の伴奏をしたいので、練習みてもらえませんか』って、自分から言ってくるようになったりするんです。自分がやりたい曲だから、熱心に練習するんですよ。で、弾けるようになってしまう。感動しますよ!」

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