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飲酒はダメ? 胸が垂れるって本当? 授乳に関する11の通説のウソ

8/12(土) 12:01配信

The Telegraph

【記者:Radhika Sanghani】
 授乳についてはあまりにもたくさんの意見があり、どれも違うことを言っているように思える。多くの母親たちは、授乳について何が正しく何がそうでないか途方に暮れがちだ。プレッシャーも多いし、罪の意識を感じることさえある。

 8月初旬の世界母乳育児週間に合わせ、英国の子育てサイト「マムズネット(Mumsnet)」が1030人の母親に行ったアンケートでは、回答者の4分の3が「女性に対し、母乳を与えるべきだと強く求める意見があまりに多い一方で、授乳に関する支援は十分でない」と感じていた。

 授乳に関してよく語られる11の通説を検証するために、2人の専門家に話を聞いた。育児支援活動を行っている英慈善団体「ナショナル・チャイルドバース・トラスト(National Childbirth Trust)」の元上級アドバイザー、ロージー・ドッズ(Rosie Dodds)氏と、妊娠・出産にまつわる人権保護の推進団体バースライツ(Birthrights)の代表で出産アドバイザーでもあるレベッカ・シラー(Rebecca Schiller)氏だ。

1. すべての女性が母乳を出せるわけではない?

 実際は女性の99%が授乳に十分な量の母乳を出すことができる。人によって母乳が出始める早さの違いはあるが、ほとんどの人は子どもが必要とする量をまかなうことができる。ドッズ氏は「赤ちゃんが飲めば飲むほど母乳はよく出る。時々、母乳が十分出ていないんじゃないかと思ってしまう人がいるのは、赤ちゃんがさらに欲しがるから」だと言う。

2. 1歳半を過ぎたら授乳は要らない?

 英ブルネル大学(Brunel University)の2014年の研究では授乳期間は18か月が最適とされているが、世界保健機構(WHO)は最長で2年間としている。だが、ドッズ氏は「お母さん自身があげたいと思っている間は授乳していい」と考えている。母親が授乳を続けようと思っている間は、子どもも喜んで飲み続けるという。

3. 母乳と粉ミルクは大して違わない?

 母乳と粉ミルクは大きく異なる。粉ミルクの原料は基本的に牛乳。体に良い成分は粉ミルクには約30含まれているが、母乳は約300も含まれている。

 ドッズ氏はこう言う。「母乳は赤ちゃんの脳や免疫システムの発達を促進し、赤ちゃんの睡眠を助けるホルモンもより多く含まれている。お母さんも母乳をあげた方が眠りに戻りやすい」「粉ミルクで育った赤ちゃんよりも、母乳で育った赤ちゃんの方が病院に行く頻度が少ない」

4.  授乳中の飲酒はダメ?

 授乳期間中は完全に飲酒を止める女性もいるが、必ずしも完全にアルコールを断つ必要はない。夕食時にワインをグラス1杯程度といった適度な飲酒は、赤ちゃんに悪影響を与えない。

「アルコールは母乳の中に含まれて出てくるが、その量はごくわずか」だとシラー氏。「実はアルコールを飲むのに最も適したタイミングは授乳している最中。アルコールが体内にまわってくる頃には、赤ちゃんは寝てしまうからだ」

 シラー氏によると、アルコールが母乳にまわるのは、血中にアルコールがまわるタイミングと同じで、授乳中に飲酒をしても、赤ちゃんが飲んでいる間に母乳の中にアルコールが出てくることはない。

5.  仕事をしていたら母乳による育児はできない?

 母親が産休から仕事に復帰しても、母乳での育児は可能だとドッズ氏は言う。「日中は粉ミルクにして、夜や週末は母乳にすることもできる。あるいは職場で搾乳し、冷蔵庫で保管しておいて保育士にあげてもらうこともできる」

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最終更新:8/12(土) 12:01
The Telegraph

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