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ネットメディアを歪めているのは「広告」か?

8/12(土) 11:30配信

ホウドウキョク

【NewsPicks × ハフポスト × ホウドウキョク】“ネット時代”のニュースのあり方

記事盗用やキュレーションサイトの信頼性、フェイクニュースの問題など、様々なネットニュースを巡る話題に、各サイトはどう取り組み、ニュースをどう伝えているのか。3つのニュースサイトの運営責任者が語った。

【関連】ネットメディアはウソばかり?


佐々木紀彦(NewsPicks編集長)
竹下隆一郎(ハフポスト日本版編集長)
清水 俊宏(フジテレビ「ホウドウキョク」運営責任者)

コメンテーター:津田大介(ジャーナリスト)

ネットメディア全体の質を歪めている“本質”

津田(ジャーナリスト):
記事を量産しているネットメディアの目的はネット広告です。広告料を稼ぐのが目当てで、とにかく記事を安くローコストで量産し、その結果インターネット全体の情報が歪められてきています。

情報によってお金を稼ぐマネタイズ、それを可能にする広告業界が、ネットメディア全体の質を歪めてしまっている。それが一番本質的な問題です。

トランプ大統領が誕生した際、ヨーロッパのマケドニアで大学生や若者がトランプ大統領を支持するフェイクニュースをたくさん作り、それで広告料を荒稼ぎしていたというニュースが去年話題となりました。

ただ、一から捏造ニュースを作るのはコストも見合わず、すぐにばれる。そのため、実際に既存の新聞やテレビで流れたニュースを少しだけ変えたり、誇張したりして、極端な見出しを付ける。それが最もアクセスが集まり、儲かるんです。

このような「事実が含まれていないこともないが、全体の文脈で見ると全く違う」というニュースが今、ネットには溢れています。

新聞やテレビの場合、広告が出されるコンテンツは広告主が指定しますが、ネットの場合はそれが難しい。ネットメディアは無限に作ることができるので、1つのサイトが閉鎖されたら新しいサイトを作り、そこにまた広告を貼り付けることができてしまうんです。

情報を歪めて流しているモラルの低いユーザーが何らかの形で共有されて「この人には広告アカウントを作らないようにしよう」と対処しない限り、お金儲けのために情報を歪めて流す人は減りません。

そうなると、真面目にコストをかけて運営しているメディアが損ばかりする。記事を盗まれて広告料だけ持っていかれる構図があるんです。

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最終更新:8/12(土) 11:30
ホウドウキョク